男の娘×女の子

果たして、これは百合と言えるのかどうか。

百合の持つ意味はあらゆる範疇に及びます。

ヤオイが「男×男の恋愛」に特化しているのに対して

百合は「女の子二人の関係性」に特化しております

女の子同士だったら

・親友
・ライバル
・先輩後輩
・その他諸々

すべてを「百合」に包括する広さを持っているわけであります。

その分、好きな領域が被らず派閥も多いです。

今日は百合に入れる入れないで話題になりがちな組み合わせを取り上げたいと思います。

果たしてこれは百合なのか?


・男の娘×女の子
・TS男(精神女)×女の子
・TS女(精神男)×女の子

他にもいろいろありますが、多いのはこの三つかなと思います。

百合の定義からして、個人で違います。

一概にいうのは難しいと思いますが、私なりの考えをまとめたいと思います。


・男の娘×女の子

外見は女の子でありながら、自覚としては男である「男の娘」と女の子の組み合わせです。

見た目上は「女の子×女の子」のため、ぱっと見は百合にしか見えない

男の娘と女の子がデートしていれば、それは百合に見えるわけです。

結論から言いますと、私の中でこれは百合に含みません

百合は「女の子二人の関係を楽しむもの」です。

いくら恰好が女の子でも、中身が男の子である時点で百合にはしません。

具体例をあげれば

21038

「まりあほりっく」

主人公・かなこ(右)は完璧な百合少女ですが、

相手役の鞠也は男の娘です。

この時点で百合ではなく、女の子の恰好をしている男の子との恋愛もの。

もしくは、コメディになるわけです。

まりあほりっくは主題歌「HANAJI」から、話の雰囲気、絵柄まですべて好きで視聴しました。

作品として、とても面白いのでお勧めしますが、百合かと言われると違うと言わざるを得ないかもしれません、

主人公の周囲は中々の百合臭がするんですけどねー。


・TS男(精神百合)×女の子

TSというのはtrans sexual のことです。

「TS男」ということは、女から男に性別が変わったということです。

何らかの理由(大体は前世転生とか)で女の子が男の子として生まれて、女の子と恋愛をするというジャンルです。

数はとても少ないです。

少ないですが、私は大好物です!

女の子として意識を持っているため、女の子と付き合う、恋愛に抵抗はある。

けれでも、男の体を持っているので、男と付き合うのも……。

という葛藤が主人公たちには生まれるわけです。

葛藤を持ち、相手と向き合い、段々と女の子と付き合う流れになった時の滾りようといったらないです。

ピンポイントで好きな瞬間なんですが、具体的な作品を出してお教えできないのが残念です。

TS男(精神百合)×女の子が付き合うことになった後、さらに試練が待ち受けています。

自分の中身が女であるということを言うべきか、言わざるべきか

男と付き合っている感覚でいる女の子のに、これを伝えるのはかなりの勇気がいります。

伝えないのは誠実ではない、と悩む様子も萌えの一つ。

だって、女の子に誠実じゃないなんて女の子が悩む、それこそが百合ですから。

「性別なんて関係ない、あなたが好き!」となるか

「え……」となるか

どちらも、ドキドキする展開です。



-kannazuki-no-miko-31055063-960-647
こちら葛藤とかぶち抜いて、いちゃいちゃする画像です。


・TS女(精神男)×女の子

上とは逆に、男が女に生まれ変わって百合をするパターンです。

ネット小説でもよく見る設定だったりします。

この場合、主人公は

「男と付き合うのが無理」

という理由で女の子と付き合うことが多いです。

「女の子が好き」

という、至極男らしい意見のまま女の子と付き合う主人公もいますがね。

精神的に男だから、男と付き合えない。

中身は完璧なノーマルカップルなんですが、体は女の子であるため様々な受難が待ち受けるわけです。

その受難をどう乗り越えていくかが、話の胆であり、面白さです。

私はこれも「百合に含める」派です。

体も精神も女の子でないと!という人には怒られそうです。

unmei_akaiito_women

体だけ女の子でも、男の子に流れず、女の子を好きということを選んだ時点で、百合にしていいと思うんですよねぇ。

考え方の違いでしょう。


〇個人的結論

好みとしては

・TS男(精神女)×女の子
・TS女(精神男)×女の子
・男の娘×女の子

の順になります。

TS男(精神女)×女の子とか、合法的に結婚できて、子供ができるんですよ。

精神的に女だということを飲み込んで付き合っているんですよ。

もう、それだけで素晴らしい!

TS女(精神男)×女の子は見た目が女の子で想像しやすいのが一番の売りですね。

話の流れによっては、百合っぽさが薄くなるのが悩みどころでしょうか。

男の娘×女の子は恰好が百合なだけで、中身は健全なカップルです。

目の保養にはなりますが、話として百合を求めることは難しいです。

つまり

精神か体のどっちかが女の子だったら百合!

という判断を私の百合脳はしているらしいです。

これを派生させると両方ある女の子×女の子も百合になります。

真面目な方に話を転がせば、性自認の話になるんですが、それは割愛します。


結論
 
「精神か体のどっちかが女の子だったら百合!男の娘は含めない」


*ファス*