練りに練りすぎて、こんなに感想が遅くなった「ハナとヒナは放課後」を今日はご紹介します!
ええ、森永先生の作品だから力が入りましたよ。
全三巻なんですが、全部を通し読みした後はしばらく笑いが止まりませんでした。
相変わらずの森永ワールドです。
その上、最後には百合好きが幸せになれる結末が待っています。
内容は鉄板の「女子高生×先輩後輩×百合」
この内容の作品は世の中に溢れていて、ある意味一番ライバルの多いジャンルかもしれません。
しかし、そこは森永先生。
一味違う百合世界を感じさせてくれます。
というか、鉄板って、何度でも見たいか鉄板ネタになるんですよ。
私は「女子高生×先輩後輩×百合」のジャンルだったら、いくらでもみたいです。
*大いにネタバレがあります
目次
〇あらすじ&登場人物
〇おすすめ内容
・メリット
1、王道が王道を越えていく
2、ヒナの最初からの溺愛っぷり
3、ハナのいざというときの年上感
4、そして二人は伝説に
・デメリット
〇まとめ
〇関連記事
あらすじ&登場人物
〇あらすじ
女子高生のハナはバイト禁止の学校に通いながら、ファンシーショップでアルバイトをしている。
バイト先によく買い物に来ていたお客さん:ヒナがアルバイトとして勤務することになる。
大人っぽい容姿の彼女のことを最初は年上かと思うハナだったが、学校の後輩ということがわかり、ビックリ。
またヒナは読者モデルとして活躍するほどスタイル抜群だった。
自分とは違う後輩との接し方に戸惑う、ハナだったが、段々と二人の仲は深まっていく。
〇登場人物
・ハナ
女子高に通う高校二年生。
学校には秘密でファンシーショップでバイトしている。
そこでヒナと出会う。
・ヒナ
ハナの女子高に入学してくる後輩。
読者モデルもしており、ハナの年下に見えない。
無類の可愛いもの好き。
・店長
バイト先の女性店長。
ちょっとしか出ない割に、いい味出してます。
・中野ちゃん
ハナの友人。
ハナがバイトしていることを知っている。
・まいまい
ヒナの親友。
今は引っ越してしまっため連絡を取っていない。
・ハナのクラスメイト
ヒナの追っかけ三人組。
おすすめ内容
・メリット
1、王道が王道を越えていく
「女子高の先輩後輩×百合」という王道漫画になります。
じゃ、学校を中心に話が進むのかと言うと違います。
この話では放課後のアルバイト先が主な話の展開場所です。

一話が、このシーンから始まります。
ハナが働いている店にヒナが尋ねてくるシーン。
「えー、学園物なのに、学校のシーン少ないの?」と思ったあなた!
そんなあなたに朗報です。
二人の出会いや、喧嘩や、イチャイチャは主にバイト先で行われますが、きっちり学校のイベントも押さえております。
女子高生らしい、制服姿や体操着、体育祭や文化祭もばっちり見られるのです。
女子高の百合というと鉄板すぎて使い古された感があります。
しかし、今回の森永先生の作品は学園物の良さを取り込みつつ、そこにバイトを組み込むことで「王道でありながら、王道を越えていく百合」を見ることができます。
まず、ハナとヒナは学校では絶対に同じグループにならない二人です。
委員会や部活なども絶対に被らない二人だと読んでいると分かります。
普通に学校生活の実を送っていたら、交わらなかっただろう二人が、「バイト」で出会うことになるのです。
また、ハナとヒナが通う学校は「バイト禁止」の学校になります。
それが二人に共通の秘密を作らせ、仲間意識を作ります。
バイト先に学園の生徒が来るときもあり、中々ハラハラする展開が見られます!
うまいなぁ、森永先生。
2、ヒナの最初からの溺愛っぷり
「ハナとヒナは放課後」は全三巻になります。
一巻の売れ行きが振るわず、打ち切りになったという悲しい話も聞こえてきましたが、内容は本当に面白いです。
私が特にツボだったのは「ヒナが最初からハナ溺愛」に近い状態なことですね!
主な流れとして

1巻:出会い

2巻:お互いの自覚

3巻:告白と付き合ってから
のようになっています。
この1巻からヒナがハナを好きなことは明確に描かれています。
ヒナの性格が典型的なツンデレのため、わかりにくいシーンもあります。
でも、

こんなわかりやすいツンデレいないですよね?

一人になるとこんなシーンもあったり。
そのほかにも、
・ハナ目当てで入店
・ハナの友達に嫉妬

まさに氷の視線
・ハナの写真が欲しくて、ちょっとしたことで一喜一憂

ハナと記念写真を撮るため体育祭に燃えているヒナ
・ハナに迷惑をかけないために、気持ちを隠そうとする
などなど。
他にも数えきれないほど、ハナを溺愛しているシーンが見られます。
いやー、女の子が二人いちゃいちゃしていると癒されますね。
3、ハナのいざというときの年上感
ハナというキャラクターはヒナとは対称的な設定になっています。
目立つ容姿でもなく、学校でも地味な部類。
部活もせず、運動神経もよくない。
そんなハナが好きなのは「可愛い服」
バイトも「可愛い服が着れるから」という理由で始めたようです。
基本的に大人しいキャラクターに取られがちなハナですが、その芯はヒナよりもしっかりしています。
というより、胆が据わっているのかな?
自分の感情に気づいてからのハナは自分の気持ちから少しも逃げずにヒナを好きだと認めます。
その上、しっかり二人の幸せを考えているんだから、たまりません!

こんなお姉さんシーンが!
終盤の山場では

ヒナに信じられていないことに傷つきながら

それでも自分の愛おしい気持ちをぶつけています
森永先生のお話では大人しそうに見える方が、いざというときに胆が据わっているときが多いです。
ハナもそのパターンですね。
もう全部受け止めて、一緒にいる約束をするなんて、どんだけカッコいいんですか!

さらっと素直じゃないヒナの本心を見抜くのも素敵。
その上、夢に向かって背中を押してあげるだなんて、いやー、こんなお嫁さんいたら幸せですよ。
ヒナよかったな、素敵な嫁さん貰って!

ハナの大きな愛情を受けて、感動するヒナ。
4、そして二人は伝説に
そして、そしてですよ!
この二人は最後の伝説を打ち立てます。
どこぞのアイドルがやっていたように、雑誌で結婚式を!

ちらみせ。
素敵すぎる内容なので詳しくはご自分の目でお楽しみください。
ヒナはハナの大きくて深い愛情があるから、今まで隠してきた自分を全てさらけ出せるわけですね。
普通かどうかを気にせず、自分らしく生きていく。
それって特に若いころには非常に難しいことだと思います。

それにしても、このヒナ、かっこいいな。
嫁さんが支えてくれるってわかった瞬間にこのイケメンぶり。
いやー、たまりませんね。
・デメリット
森永ワールドに萌えすぎて、しばらく現実が味気なく感じられます。
楽しむのは休みの前の日にしましょう。
平日に読むとギャップに泣きたくなるかも?

ちなみに二人の仲はバレバレでした。
まとめ

幸せを感じたい時。
百合の尊みを感じたい時。
ハッピーエンドを楽しみたい時。
とにかく、百合好きなら一度は読みましょう!
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*ファス*