今日は地上波初放送で湧いていた「アナ雪」から「あれ、そういえばマレフィセントとの比較してない!」という事実に気づいた管理人の勝手に考察記事になります。
(⇒詳しくは以前の「アナ雪ってなんであんなに百合扱いされるだろう?」参照)
今日は、2014年、ネズミ―様が私たちに恵んでくださった2つの真実の愛について書いていきたいと思います。
アナ雪は姉妹愛を真実の愛としてます。
ネズミ―初のダブルヒロインであるアナとエルサが主人公です。
マレフィセントは(一応)親子愛として表現されます。
マレフィセントとオーロラの二人ですね。
この二つの共通点は「長年想いを重ねてきたこと」になります。
そのほかにも、この二組を徹底的に比べてしまおうと思います。
2014年、私が一番映画館へと足を運んだ年かもしれません。
百合充するために、映画館へ行く日が来るとは感慨深いです。
目次
〇「アナ雪」 あらすじ&登場人物
〇「マレフィセント」 あらすじ&登場人物
〇百合比較
1、アナ雪よりマレフィセントの方が百合って言ったじゃん!
2、アナの氷はなぜ解けたのか?
3、オーロラがイケメンすぎる
〇まとめ
〇関連記事
「アナ雪」 あらすじ&登場人物
〇あらすじ
氷の魔法を使えるエルサは自分の力を制御できず恐れていた。
なるべく人と触れ合わないようにして日々を過ごしている。
しかし、自分の戴冠式を避けるわけにもいかない。
エルサは緊張しながら、自分の戴冠式を過ごしていた。
そんな中久しぶりに会った妹:アナが結婚話を持ち込んできたことに動揺してしまい力が暴走してしまう。
城から逃げてしまうエルサ。エルサを追いかけるアナ。
二人は幸せな姉妹に戻れるのだろうか。
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なるべく、百合分を除いたあらすじを書こうと思ったんですけど、無理でした。
真実の愛、すげー。
〇登場人物
・アナ:お転婆な妹。冬の雪山に姉を探しに入るバイタリティ溢れる人物
・エルサ:アレンデールの女王さま。氷の魔法を使える。
・ハンス:典型的なネズミ―の王子様のはずだった人。
・クリストフ:雪山でアナを助けるアイスハーベスター
・オラフ:エルサが魔法の力で作り出した雪だるま
「マレフィセント」 あらすじ&登場人物
〇あらすじ
昔々、妖精の国と人間の国が争っていた。
マレフィセントは妖精の国を守るため人間の国と戦った。
しかし、恋人に裏切られ大切な羽を奪われてしまう。
復讐としてマレフィセントは彼の娘であるオーロラに「真実の愛のキス」でしか解けない呪いをかける。
マレフィセントは「真実の愛」を信じておらず、解けない呪いをかけたのだ。
すくすく成長するオーロラと、彼女を見守るうちに情が湧いてしまったマレフィセント。
彼女たちの幸せな明日は来るのだろうか。
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うん、なるべ(略
あらすじだけで伝わる百合力。
〇登場人物
・マレフィセント:ステファンに裏切られ、羽を奪われ、オーロラに呪いをかけた人。
・オーロラ:純粋無垢に育っても気が強いお姫様
・妖精三人:オーロラの育ての親たち
・ステファン:マレフィセントを裏切り、人間の王になった人物
百合比較
1、アナ雪よりマレフィセントの方が百合って言ったじゃん!
ここに来てくださっている皆さんには今さらかもしれませんが、私「アナ雪よりマレフィセントの方が百合!」と主張する人間でございます。
それを証明するために今から二組を比べていきたいと思います。
基本データはこの通りになります。
まずは「アナ雪」から百合展開を追っていきます。
・アナを傷つけて引きこもるエルサ(8歳)
・エルサの部屋へ毎日のように訪れるアナ(5歳)
⇓
・戴冠式の日、綺麗になった姉にドキドキするアナ(18歳)
・妹の口から結婚を聞いて魔法を暴発させるエルサ(21歳)
⇓
・逃げたエルサを冬山だろうと追いかけるアナ
・「エルサは私のお姉ちゃんなの、傷つけるわけないじゃない」←信頼があつい
⇓
・追いかけてきてくれたアナに動揺して、魔法暴発
・アナを傷つけたことにショック⇒つかまる
⇓
・姉の力で死にかけるけど、エルサをひとかけらも恨んでない潔さ
・アナを探して猛吹雪の中さまようエルサ
⇓
・アナが死んだと聞いて呆然自失のエルサ
・そんなエルサを守るため、自分の命を先送りにするアナ
⇓
・アナの氷像
・エルサ号泣
⇓
・真実の愛で氷が解ける
・エルサが愛に目覚める
⇓
・ハンスにグーパン
・ハッピーエンド
途中、「ハンスの王子様らしさ」とか「クリストフとの心温まる話」とか。
物語としてもとてもよくできています。
でもアナとエルサだけで百合的にはお腹いっぱいですのでスルーします。
アナ雪一番の百合ポイントは「エルサの魔法の力が、アナとの真実の愛に目覚めて制御できるようになること」!
これに尽きると私は考えています。
元々、エルサは魔法の力を制御できていました。
これは力が弱かったというのもあると思いますが、アナがいたからなんではないでしょうか。
妹を可愛がる、守りたい気持ちが真実の愛の始まりになっていたため、エルサは魔法の力を制御できたのではないかと思います。
その最愛の妹を傷つけたせいで、自分自身の力が怖くなってしまう。
結果、エルサは強くなる力を制御できなくなったのでしょう。
これに対して「マレフィセント」はどうでしょうか。
・マレフィセントとステファンは恋人同士
・ステファンの裏切り
・復讐を誓い、ステファンの娘「オーロラ」に呪いをかける
⇓
・オーロラが城から出される
・頼りない妖精三人の育児
・心配になるマレフィセント
⇓
・陰からこっそりオーロラを助けるマレフィセント
・そんなマレフィセントに気づいているオーロラ
・愛が育まれる
⇓
・16歳で独り立ちして、マレフィセントと暮らしたいと言うオーロラ
・嬉しいけど、呪いの事があって素直になれないマレフィセント
⇓
・呪いの事を知ってショックを受けるオーロラ⇒眠りにつく
・オーロラを助けるために王子様をけしかけてみたけど、起きない
・オーロラに口づけるマレフィセント
⇓
・オーロラ目覚める
⇓
・オーロラ二つの国を治める女王になる
マレフィセントは「ツンデレなマレフィセント」と「イケイケなオーロラ姫」を楽しむのにうってつけの映画に仕上がっております。
「マレフィセントと暮らしたい」から家を出るとか。
「ずっと自分を守っていたことを知っていた」とか。
このオーロラ姫、可愛いんですけどイケメンです。
それに対してマレフィセントはめっちゃ、乙女。
オーロラの眠りを解くために王子様を連れてくる乙女思考が可愛らしい。
(この話で、王子様とオーロラの間に愛が育まれる時間は皆無。オーロラがマレフィセントさんを好きすぎます)
それでだめで、ショックで泣きながらキスしたらオーロラが目覚めるという、百合的衝撃度が大きすぎるお話です。
2、アナの氷はなぜ解けたのか?
大体の流れを思い出していただいた所で、百合的最大の懸念ポイントがこれです。
「アナの氷はなぜ解けたのか?」
この疑問が私の中でアナ雪よりマレフィセントの方が百合と言わせる原因にもなっています。
アナ雪のラストにして、一番の百合シーンである
「氷漬けになってもエルサを助けるアナ」
「そんなアナをエルサが抱きしめて号泣すると氷が解ける」
「真実の愛だわ!」
この展開がいまいち腑に落ちない。
そりゃ、命を懸けて姉を救うアナに百合を感じないわけありませんし。
(しかも命の危機の原因もエルサ)
氷像になってしまったアナを抱きしめて号泣するエルサにも多大なる百合を感じます。
だからこそ、私は言いたい!
なんであそこでキスをしなかったんだと!!
わかりますよ。
今まで自分の能力が怖くて、アナに触れられなかったエルサが氷像になったアナだからこそ遠慮なく抱きしめて、号泣することができる。
この瞬間に、氷像が溶けることで、「姉妹愛は真実の愛である」と言いたいんですよね?
でもね、マレフィセントも紆余曲折あって、マレフィセント自身がかけた呪いでオーロラを永遠の眠りにつかせちゃうんですよ。
その姿を見て涙を流し、キスをして、オーロラは目を覚ますんですよ!
その姿を見て涙を流し、キスをして、オーロラは目を覚ますんですよ!
王子のキスじゃなくて、まさかの「呪いをかけた相手からのキスが真実の愛だった」衝撃展開です。
話の流れも
・自分が原因でヒロインを傷つける
・ヒロインが仮死状態へ
・真実の愛で復活
この大本が一緒な分、アナ雪でキスがなかったことが残念で仕方ない。
挨拶で頬にキスとかでもいいから、して欲しかったです。
あそこまで濃厚な百合分を見せてもらって贅沢かもしれませんが。
3、オーロラがイケメンすぎる
いや、やってらっしゃるのは可愛らしい女優さんなんですけどね。
この子がイケメンぶりを発揮するんですよ!
ここで比べたいのは二組の男性遍歴。
「百合と男性遍歴に何の関係があるんじゃ!」と怒らず聞いてください。
〇アナ
・出会った当日にハンスと結婚すると言う
・クリストフと恋人になる?
〇エルサ
・男性というか、人づきあいが苦手そう
〇マレフィセント
・ステファンと恋仲になるが裏切られる
・復讐のためにオーロラに呪いをかける
・解けない呪いをかけたことを悔やむ
〇オーロラ
・ずっと見守ってくれたマレフィセントと暮らしたくて独り立ちをすると言う
・王子様と出会っても何も起こらない
アナ雪組は「姉妹愛と異性との恋愛は別」っていうスタンスなんです。
その上で、「姉妹愛の方が真実の愛だよ!」と言い切ったある意味すごい作品。
マレフィセント組は「色々人生経験してきて、その末に出来上がった絆が真実の愛だよ!」パターン。
昔の恋愛も、今の出会いも全部消化して、その上でお互いを真実の愛で結ばれている相手と認定しているんですよ。
特にオーロラの「王子様と出会っても何も起こらない」ところがネズミ―作品では異例すぎます。
結末では、オーロラが女王として二つの国を治めてますし。
結婚したとかそういう情報が一切ないんです。
マレフィセントと一緒に国を治めたことだけはわかるんですが、「何その百合エンド?!」って感じですよね。
アナ雪が一応なりともクリストフという逃げ道を用意したにも関わらず、オーロラさんの逃げないイケメンっぷりが最高です。
マレフィセントに翼を返してあげる行動も最高だし、マレフィセントはオーロラさんがヒーローの映画ですね。
まとめ
アナ雪は姉妹愛を真実の愛認定した素晴らしい映画です。
しかし、クリストフやハンスの存在がある分、どうしても百合的に薄まる部分が。
アナのシスコンぶりはそれを加味しても十分百合ですけどね。
マレフィセントは、徹頭徹尾、マレフィセントとオーロラの関係を追っています。
その中に男どもが入る余地はなし!
マレフィセントと恋仲だったステファンは最終的にお亡くなりになりますし。
その穴を埋めるように彼の娘であるオーロラがマレフィセントと共に立つことになります。
うん、改めて比べてみても百合度はマレフィセントに軍配が上がりそうです。
もっとマレフィセントの百合話が増えないかなと願いを込めて、記事を〆ます。
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*ファス*
アナ雪好き幼児の母です。
アナ雪、たしかに百合っぽいですよね。
でも、エルサの魔法の暴発の引き金は、アナから結婚話を聞いたからではなくて、アナと揉めている際に、魔法を制御していた手袋を取られてしまったからでは? 気になったので、コメ残しておきますー。
百合といえば、アンパンマンの映画「ロールとローラ うきぐも城のひみつ」は信じられないくらい百合です。勝手におススメしておきます☆