この頃コミカライズもされた「安逹としまむら」
私、入間人間先生のライトノベルが大好きです。
もちろん、このシリーズも愛読しております。

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表紙

いやはや、「嘘つきみーちゃん」シリーズから見ていた人間としては、入間先生の百合が見れた時はびっくりしました。
この表紙に私の百合レーダーが反応したからなのですが。
一巻ごとに出るのを楽しみにしているうちに7巻まで発売されました。
これを機に一巻から振り返ってみたいと思いますので、お付き合い下さい。


目次
〇あらすじ&登場人物
〇おすすめ内容
1、それぞれの視点から見る百合
2、安逹の自覚
3、しまむらの距離感
〇まとめ


*注意
ネタバレ
百合的独断と偏見を含みます



あらすじ&登場人物


〇あらすじ

安逹としまむらは一緒の場所でさぼっていることが共通点の二人。
それ以外では特に仲が良いわけでも、つるんでいるわけでもなかった。
そんな二人の関係の始まりと変化を感じる一巻。
三行でまとめると
1、不良娘たちの緩い日常
2、さぼり仲間から特別への変遷
3、じれったい女子高生百合


〇登場人物

〇しまむら
サボり女子高生1
髪も染めて、制服も着崩している。
面倒見はいいが本質は人づきあいが苦手。

〇安逹
サボり女子高生2
一学期からさぼっていた不良娘。
髪は染めていない。しまむらが気になる様子。

〇日野
しまむらのクラスメイト
釣りが趣味

〇永藤
しまむらのクラスメイト
巨乳眼鏡

〇ヤシロ
日野が出会った変人


おすすめ内容


1、それぞれの視点から見る百合

「安逹としまむら」の一番のポイント。

二人の視点をそれぞれ楽しめること!

ずばり、この一点に集約されると私は考えております。
例えば一巻は
・制服ピンポン
・未来フィッシング
・安逹クエスチョン
・二等辺トライアングル
・女子高生ホリデイ
の五話が収録されています。

この話はそれぞれ
・制服ピンポン:しまむら
・未来フィッシング:しまむら
・安逹クエスチョン:安逹
・二等辺トライアングル:しまむら
・女子高生ホリデイ:安逹
の視点で描かれています。

この二人の視点が交互に来る構成が、めっちゃ楽しい!
しまむらと安逹の性格は似ているようで全然違います。
この二人が思う、それぞれの関係性の違いがめっちゃ萌えます。

しまむらの無意識タラシみたいな行動も可愛ければ。
安逹のしまむらを意識しすぎてぎこちない感じも可愛い。
つまりは二人とも可愛い。
その上、百合百合していて、私たちに百合分を補給してくれます。

特に最後の「女子高生ホリデイ」は悶えるシーンがてんこ盛り。
ここで終わらせるとは入間先生も人が悪い。
2巻を手に取らないわけにはいかないです!


2、安逹の自覚

さて、最初こそ、しまむら視線でしたので安逹のことはよくわかりませんでした。
しまむらの表現はきわどいものが多いので判断が難しい場面があります。
というより、しまむらは何処か捉えどころがない人物として一巻では終わります。
それに対して、安逹は安逹視点ではすごくわかりやすい人物になっております。

まさにヒロイン!
性格は照れ屋ですが、内面の可愛らしいことったらないですね。
相手が男だったら、ツンデレの鏡になりそうな性格です。
それが同性相手だとここまで可愛らしくなるのですから、百合マジックですよ。
(ツンデレはツンデレで可愛い)

さて、この安逹ですが、最初から膝枕で喜んだり
手をつないで赤面したり。
しまむらとキスする夢を見たり。
頭を撫でてもらったり。
一通り、少女漫画的展開をこなしまして、「ようするに好きってことだ」と自覚します。

ええ、文章でしっかり書いてあります!

ですが、百合の恐ろしいところは「好き」だけでは幾らでも書き換えが可能という処です。
友情の好きだったとか、一人っ子だったから姉妹に憧れてたとか、いくらでも逃げ道はありあますからね。

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この挿絵のずるさを語りたい。

自覚した安逹が自分の好きをどういう風に持っていくか、これからが見物です。


3、しまむらの距離感

安逹に対して、しまむらは上でも書いたようにどこか捉えどころがないです。
妹がいるので面倒見はいいですが、人づきあいは苦手と自分で言っています。
安逹との関係についても特別にしたいのか、特別にしたくないのか明言してません。
安逹がすごいわかりやすいキャラだったのに、しまむらは謎です。

その割に不思議な人間関係が構築されたりしています。

しまむらの言い分もわかります。
一人でいるのは辛いけど、ずっと誰かと一緒にいるのもつらい。
これは多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。

しまむらが厄介なのは、彼女の表現がすごく際どいことです。
妹がいるから、甘えられるのに慣れているのもあると思います。
それでも私は言いたい。

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友達を膝の間に入れて抱っこはしない!

まぁ、彼女のこの性格のおかげで良い百合分がもたらされるのですが。
その分、じれったさも半端ない。
生殺しの感さえあります。

それでも、このじれったさが百合の楽しみの一つです。
これからのお話に期待して、彼女を見ていきましょう。


まとめ


甘い、じれったい、あまずっぱい、百合。
二冠へ続く。




*ファス*