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一巻を読んでしまえば、もはや2巻へ手が伸びるのは止められない。
女子高生たちの想いが交差する「想いの欠片」第2巻を紹介します。
一巻の紹介はこちら(⇒「想いの欠片」1巻紹介記事)
「想いの欠片」第2巻表紙(C)竹宮ジン/白泉社
ミカやマユの想いに加えて、マユの親友であるサキのストーリーも入ってきます。
このサキがまたいいキャラクター!
片想いの発端から現在に至るまでの話に共感できる人も多いのではないでしょうか。
切ない片想いをしている女子高生に萌えないわけがない!
タカコとユイの青春も山場を迎えます。
最初からタカコの腕の傷の話になるので、こういう展開になるのはわかってました。
わかっていても、修羅場ってドキドキしますよね。
内容は明らかに百合じゃないんだけど、そこに込められている想いが私にとっては「百合修羅場」です。
詳しい話は下でさせてください。
目次
〇ダイジェスト
〇おすすめ内容
1、ひたすら真っすぐに走るマユ
2、「私が傷ついたら誰が慰めてくれるの?」
3、修羅場の中にある百合
〇まとめ
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ダイジェスト
「想いの欠片」6~10
6、サキからみたマユの変化。
7、ミカにぶつかっていくマユ。
8、過去から逃げるミカと受け止めるタカコ。
9、サキの片想い
10、実行委員会が一緒になるマユ、サキ、ミカ。
いかにネタバレせずに、この本の内容をまとめるか。
それが問題だ。
「Love&Piece」
・男といるユイを見つけるタカコ。
・マネージャーを辞めるユイ
・ユイのために小島と話すタカコ
・修羅場に含まれる百合分
ここからどうやって今の関係になったのかが非常に気になります!
ごっそり抜けている部分だけで漫画ができそうな気がします。
おすすめ内容
1、ひたすら真っすぐに走るマユ
1巻からその傾向はありましたが、2巻ではマユのヒーロー分があふれ出ています。
外見めっちゃ美少女なのに中身は非常に強い子ですね。
しかも女の子の強さというより男の子の強さですよ、これは。
(C)竹宮ジン/白泉社「同性しか好きになれないなら、あたしは諦めなくていい」ってどれだけ前向きな考え方なんですか。
好きな人のためだと暴走しているところは間違いなくあります。
傷ついて、それでも言い返すあたり本当に強い子です。
素直に自分が悪いと思ったことは謝るし、好感が持てます。
最初は嫌悪感しかなかったはずなのに、人との出会いや出来事でここまで変わるとは……。
その上、自分の気持ちに気づいても逃げることなく向かっていきます。
いやはや、中々真似できませんね。
ただ熱い性分により、言葉のチョイスが上手くない場面も。
高校生くらいの年代だとよくやるミスですね。
伝え方を間違って、思いもよらない傷を相手に与えてしまう経験って誰でもあると思います。
マユはまさにその真っただ中。
自分の青春と重ねられる人も多いのでは?
(C)竹宮ジン/白泉社その上、こんなカッコいいセリフまで言ってくれます。
好きな人でも間違っていると思ったら、正さずにはいられない。
自分も相手も傷つけても逃げるわけにはいかない。
その上で自分の気持ちを絶対に諦めないと言い切る。
……マユのカッコよさと可愛さに酔いしれましょう。
2、「私が傷ついたら誰が慰めてくれるの?」
さて、二巻で大活躍のキャラクターといえばこの子しかいません。
二巻で最大のツボセリフを言ってくれたのもこの子です!
(C)竹宮ジン/白泉社マユの親友で、マユの恋愛事情に巻き込まれるサキ
親友が恋に浮かれてあっちゃこっちゃしている間に一番ダメージを負っています。
それでもマユのフォローに走る姿は熱い感情を感じさせます。
「類は友を呼ぶ」とでも言うのでしょうか。
サキも自分の感情に真っすぐです。
マユとの違いは「傷つくのが怖い」こと。
それもこの年代に知れ見れば普通のことですよね。
相手に拒絶されたくない(特に相手がノンケだと知っている)ために、サキは自分の感情をひた隠します。
マユのためにミカと話し合いにまで行くのに、自分の気持ちのフォローはしない鬼畜ぶり。
このまま行くと三巻では壊れちゃうんじゃないかと心配です。
マユの恋も気になりますが、個人的にはサキの恋を応援したくなります。
3、修羅場の中にある百合
タカコとユイの修羅場ストーリーである「Love&Piece」
こちらは2巻でクライマックスを迎えます。
話の内容が「ユイがタカコの腕の傷を作った理由」になるので、かなりの修羅場になります。
話の内容を見て思いましたが、この事件を乗り越えて、笑顔で「これは青春の過ち」的なことを言える二人は本当にすごい!
まったくもって共感はできませんが、すごさだけはわかります。
(C)竹宮ジン/白泉社「ヤンデレ」に足を突っ込んでいるタカコ
タカコは成人してからも「ユイのために喫茶店はじめた」と本気で言える人ですから。
こういうこともありますよね。
修羅場の内容が「男を挟んだ女二人」な時点で百合として受け付けない、という方もいると思います。
しかし、私は言いたいんです。
男を挟んでいようが、いなかろうが、「女二人がお互いに執着していたらそれは百合だ!」と。
タカコが修羅場に足を突っ込んだのはユイのためですし。
ユイがタカコを傷つける発端になったのも「男と寝たから」じゃありません。
推測ですが「自分のせいで、一番キラキラしていた憧れのものが穢れた」気がしたからユイはあんな突発的な行動に出たんだと思います。
作中でユイも言っている通り「男はどうでもよかった」んですから。
ユイの(タカコを好きだと)認めたくない気持ちが憧れを反転させたんですよ
これはあくまで私の見解であって、他にも解釈の仕方はたくさんあると思います。
1作品だけでこんなに百合について考えられる話ってレアですよ。
さすが、竹宮先生です。
まとめ
結局、2巻も同じくらい長くなりました。
だって面白いんだもん!
竹宮先生の本に外れはないと確信した夜です。

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