波乱の修学旅行編へと突入する第四巻をご紹介させていただきます。
(c)サブロウタ/一迅社「Citrus」(サブロウタ)第4巻 表紙
四巻では柚子と芽衣の関係についに変化が現れます。
今までも自覚のあるなしにかかわらず姉妹の枠を超えたスキンシップを取ってきた二人ですが、やっと「恋人関係」へと駒を進めます。しかも最後の方で。
3巻の終わりが「クリスマス」でしたので、ここでラブラブになるのかと思ったあなた。
あなたはまだ「Citrus」の怖さを理解していませんね。
「Citrus」は柚子と芽衣を簡単にはいちゃいちゃさせてくれません!
もどかしい想いを抱いたままクリスマスを飛び越え、年明けの修学旅行編へと突入します。
そこで柚子と芽衣が出会う新たな人々との交流が見られます。
芽衣に運命を感じる女の子の登場もあったり、その姉を応援する妹がいたり。
柚子と芽衣のすれ違い以外にも見所の多い巻になります。
それにしても柚子の真っ直ぐさは眩しいものが……。
純粋なギャルほど格好の良いものはいないのかもしれません。
目次
〇ダイジェスト
〇おすすめ内容
1、義姉妹から恋人へ、クラスチェンジなるか?
2、柚子の想いと芽衣の性格
3、似ていない双子姉妹
〇まとめ
〇関連記事
ダイジェスト
「Citrus」(サブロウタ)第4巻には13話から16話とCitrus+4が入っています。
13話「winter of love」
クリスマスの夜、芽衣は自分の気持ちを柚子に打ち明ける。
柚子は受け止めきれず、微妙な関係のまま修学旅行へと突入する。
14話「the course of love」
芽衣を「運命の人」と呼ぶサラは芽衣に告白することに。
柚子はクリスマスの出来事をもう一度芽衣と話したいが距離は縮まらず。
15話「love you only」
サラの好きな人が芽衣だと知った柚子はニナに止められるも二人のもとへと走る。
大事な人には全力でぶつかっていく柚子が眩しい。
(c)サブロウタ/一迅社個人的に一番好きなシーン。
この柚子が柚子過ぎてカッコ良い。
柚子って相手が誰とか考えないんですよ。
その人が自分にとって大切かどうかで判断する。
しかも直感的に。
その上、大事な人には全力だからこんなにも眩しいキャラなんだと思います。
16話「my love goes on and on」
柚子は逃げる芽衣を追いかけて、ついに捕まえる。
自分の気持ちを隠さず話した柚に芽衣は……。
「Citrus+4」
サラ、ニナ、柚子、芽衣の番外編。
芽衣はサラにだと素直な様子に見えたり。
1~3巻まで煮え切らない関係にうつうつとしていた皆さん!
ようやくその鬱憤も晴れます。(最後の方にですが)
おすすめ内容
1、義姉妹から恋人へ、クラスチェンジなるか?
今までも散々「姉妹以上のスキンシップ」をしてきた二人。
3巻の最後では芽衣が柚子を押し倒して終わるという鬼畜っぷりでした。
ええ、あの展開にはらはらした読者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな所まで行っているのにふたりの仲はちっとも進展していません。
1巻からの流れを振り返ってみます。
1巻:最悪の出会い。柚子の自覚
2巻:芽衣に必要なのは「家族」と柚子が一歩引く
3巻:まつりの登場に揺れる芽衣(明らかに柚子が好き)
あ、この二人、好きだって一回も言ってない……。
柚子はわかりやすく芽衣のことが好きです。
姉妹だと知る前に出会ってしまったのでその印象が強いんですね。
「芽衣が好きだから支える」っていう意識は強くても、「姉妹という強力な関係」が恋人に踏み込ませなくしたのでしょう。
芽衣は何度も行っているように表情にでない上に、冷静な性格です。
熱にうなされるとか父親のことで悩む以外で、柚子に弱さを見せたことがありません。
柚子以外の人には「柚子のことを気にしてる」のがまる分かりなのが面白いですね。
(c)サブロウタ/一迅社この告白シーンを見ずにいるのは百合の損失!
そんな柚子と芽衣の間で、ついに「告白」が行われます!
3巻はこの二人の告白以外にも、サラの告白もあったりして、告白祭りですね。
2、柚子の想いと芽衣の性格
今回の山場は最初のクリスマスと最後の告白だと勝手に思っています。
最初のクリスマスシーン、初めは理解できませんでした。
ずっと芽衣のことを好きな柚子が、なぜあの場面であの対応になったのか不思議で仕方ない。
(急に押し倒してくる芽衣もどうしてそうなったか不思議ではあります)
その疑問が溶けるのも、上の告白シーン付近まで待たなければなりません。
まぁ、キスくらいするかなと思いましたよね。
期待しましたよね?
私だけじゃないですよね?!
(c)サブロウタ/一迅社芽衣の行動が大胆すぎる。
芽衣の流れは何となくわかるんですよ。
・柚子に色々助けてもらった
・お礼をしたい
・相手の望みを叶えてあげる
という分かりやす三段論法になったんだと思います。
芽衣がわかりにくいのは、そこに自分の気持ちが少しも説明されてないからですね。
上の流れに入っている自分の感情が「柚子が好き」だからなのか、「ただお礼がしたい」からなのかで大分意味が変わるシーンです。
もちろん「柚子が好き」という隠れた感情があるんですが、この時の柚子にそんなことがわかるはずもありません。
柚子は純情で素直な女の子です。
好きな相手が「どうぞ」と欲しいもの差し出してきても、相手の気持ちを確認しない内は手を出せません。
この時の柚子の気持ちを考えると苦しくなります。
二人共好き同士なのにすれ違うのが見ていて辛い……けれども、そこが美味しい百合です!
3、似ていない双子姉妹
修学旅行編のゲストキャラはサラとニナの双子姉妹です。
(c)サブロウタ/一迅社柚子と芽衣もだけど姉妹に見えない二人。
背の低いほうが「サラ」で姉、背の高いほうが「ニナ」で妹です。
サラが芽衣に運命を感じることで、今回の修学旅行にイベントが発生するわけです。
サラも素直に相手の幸せを願えるいい子で、柚子がいなかったら是非とも芽衣と付き合って欲しいキャラです。
全員同い年のはずですが、サラが精神的に一番大人な雰囲気を受けます。
妹のニナはわかりやすく「姉ラブ」!
サラの恋を応援するために色々チャンスを作ります。
3巻に登場した「まつり」と似た匂いを感じることから、きっと彼女は「ヤンデレシスコン」属性を持っているに違いありません。
好きですわ、こういう子(笑)
修学旅行編だけじゃなくこれからも出てきて欲しいナイスなキャラでした。
〇まとめ
やっと、やっと、素直じゃない芽衣と素直すぎる柚子が付き合った……!
これでいちゃいちゃする二人を見れるんですよね?とサブロウタ先生にお願いしたくなる4巻でした。
最後の方ではるみの姉も登場して、次回の新展開が気になります。
アニメ化ではどこまでやってくれるのか、今から楽しみです。

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