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非常に気になるところで終わった3巻から、どうなることかと思ったら……。
まさかのスルーで同級生の話から始まる「ささめきこと」4巻の紹介です!
もちろん、その後、純夏と汐の話も見られますよ。


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(C)いけだたかし/メディアファクトリー
表紙(「ささめきこと」4巻より)

4巻は盛りだくさんです。
3巻の結末を回収しつつ、純夏と汐の中学時代を振り返ります。
汐の中にある傷や、純夏がなぜ汐を好きになったかなど細やかに描写されます。
かといって同級生だけの話が余分かというとそんなことはない!
きちんと後半の純夏と汐の話を引き立てる役割を果たします。
朋絵とみやこの関係性はもちろん、髪を下すと美人なキャラクターなど個性を知れる4巻です。


目次
〇ダイジェスト
〇おすすめ内容
1、汐「恋とはいつか破れるものだから」
2、純夏「見ているだけで幸せ」
3、個性的なクラスメイト達
〇まとめ


ダイジェスト


19話~24話まで収録されています。

19話「"Good Morning"」
気になる汐と純夏の二人以外の朝の風景。
朋絵とみやこの関係がわかります。
そのほか、朱宮くんを始めとした個性的来なクラスメイトの方々のお話。

20話「彼女の蹉跌」
題名が的確すぎて解説いらず。
蹉跌:事が見込みと食い違って、うまく進まない(失敗の)状態になること。

21~24話「Early days」
純夏と汐の中学時代の話。
汐が転校してくるところから始まり、純夏がなぜ汐を好きになったかまで丸わかり。
見逃せないお話達です。


おすすめ内容

1、汐「恋とはいつか破れるものだから」

さて3巻でやっと自分の気持ちを自覚した汐。
傷つけてからでないと気づかないのが彼女らしさでしょうか。
そして、そこに蓋をしてしまうのも、また汐らしさです。

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(C)いけだたかし/メディアファクトリー
(「ささめきこと」4巻より)
汐の不安定さが見える。

「誰よりも大切」だから「ずっと友達」でいてほしい。
百合において絶対起きる葛藤であります。
特に一度傷ついたことのある女の子は自分の気持ちを素直に言うことができません。

汐も他のどうでもいい同級生にからかわれたりするのは平気でも、純夏に「気持ち悪い」と言われることだけは耐えられなかったのでしょう。
(純夏の気持ちを知っている読者からすれば、勘違いにもほどがあるのですが)
せっかく気付いた自分の気持ちをなかったことにしてしまいます。
それが上で使っているセリフに繋がるのです。

「恋とはいつか破れるものだから」純夏とはずっと友たちでいい。
今まで傷ついてきた汐を知っている分、ぐっとくるセリフです。
恋に限らず、女性同士の感情って脆いものです。
友情も恋が絡めばあっという間に破たんしますし、恋だってちょっとしたすれ違いで変わったりします。
だからこそ百合好きである私たちは女性同士における強い執着にときめくのでしょう。
……なにも考えてないイチャイチャも好きだけどね!

「ささめきこと」4巻は百合好きを狙い撃ちできるシーンがたくさんある本なのであります。


2、純夏「見ているだけで幸せ」

汐に対して純夏の気持ちも4巻で深く掘り下げられています。
純夏の場合、汐を好きなことは周囲にも丸わかりです。
体躯際も文化祭も彼女のために頑張りました。
「女子部」という意味不明の活動も汐のためならと行動しました。
(巻き込まれた朱宮くんは可哀そうでしたが)
純夏の恋心はあまりに真っすぐで純粋すぎます。
「好きな人のためなら、自分の不幸も厭わない」
そういう感情が透けて見えます。

汐が幸せになるなら、自分がくっつかなくてもいい。
ずっと友達でいれたらいい。

汐とはまた違うバージョンですが、行きつくところは同じです。
何がそこまで彼女を突き動かすのか、私たち読者はわからないまま見守ってきました。
それがこの4巻ではっきりします。


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(C)いけだたかし/メディアファクトリー
(「ささめきこと」4巻より)
このセリフが何よりも純夏の気持ちを表しています。

恋自体を知らなかった純夏が汐を気にしてしまう気持ちが恋だと気づいた時、彼女の全ては始まったわけですね。
4巻の後半はそこだけで一本百合アニメができてしまいそうなストーリー展開です。
純夏と汐の出会いから親友になって、純夏が恋に気づくまで。
それが丹念に描かれています。


3、個性的なクラスメイト達

純夏と汐に絶対的に視線が言ってしまう4巻ですが、巻頭に来ている19話「"Good Morning"」も見逃せません。
今まで掘り下げられることのなかった、朋絵とみやこの関係性や同級生の個性が取り上げられています。
なんで朋絵が2年分も留年していたのか謎でしたが、ここで理由が明らかに。
汐と純夏を見てから朋絵たちをみると安定したカップルに見えて仕方ありません。

一番びっくりしたのは銭形平と綿村の関係性でしょうか。
むしろ綿村でしょうか。
何に驚いたかはぜひ4巻を見て確かめてみてください。


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(C)いけだたかし/メディアファクトリー
(「ささめきこと」4巻より)

この一言は青春を楽しむための至言だと思います。
小さなことが大切です。
同じ一日と思っても、まったく同じ一日なんて一生来ないんですから。


まとめ


恋に友情に人間関係に。
高校時代って色々あります。
純夏と汐の関係がどうなっていくのか、これからも目が離せませんね!


*ファス*



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