時折、百合ソングが聞きたい発作に襲われるファスです。
突発的に百合ソングを多くする企画「百合ソング発掘」第2弾になります!
今日紹介するのは百合業界で知らない人はいないであろう「ストロベリーパニック」のOP曲です♪
以前、百合ソング入門で紹介した「秘密ドールズ」と対になるOP曲「少女迷路でつかまえて」です。

タイトルからして狙ってきてますね。
なぜかストパニの曲を聴くと笑いすぎて腹痛に襲われる病を患っております。
一番ツボなのは「秘密ドールズ」なのは間違いないのですが、他の曲も中々、凄い曲ばかりです。
今日はその魅力について話していきます!


目次
〇「少女迷路でつかまえて」とは
〇おすすめ内容
1、ちっとも隠れてない百合歌詞
2、少女の中に隠れている百合について
3、少女から女性に変わる瞬間を表現した歌詞
〇まとめ
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「少女迷路でつかまえて」とは



 

百合界に激震が走ったアニメ「ストロベリーパニック」の1期オープニング曲になります。
作詞は畑亜貴さん、作曲は:斎藤真也さん、歌手は:美郷あきさんです。

もうね、作詞が畑さんの時点で期待大ですよ。
そこに美郷あきさんの声がいい具合に重なって、まさに少女の歌を作り上げております!
百合好きでストパニを見ていない人は少ないと思いますが、未視聴の方は一度お試しください。
私はキャラクターと話自体は好きなのですが、いかんせん恥ずかしすぎて見られませんでした。
OPとED曲だけでお腹いっぱいになれる凄い百合アニメですよ!


おすすめ内容



1、ちっとも隠れてない百合歌詞

さて、ここからの話は歌詞を片手にお聞きください。
「少女迷路でつかまえて」は一見、百合ではなく純粋な恋の曲にも取れる歌詞内容となっております。
しかし、百合好きにはこれ以上ないほど百合に見えるというギミックが凝らされている名曲です。

特に注目していただきたいのはこの歌詞
「あこがれより あこがれ以上の 夢をいだいてる」

”憧れ”というのは百合漫画でもよく取り上げられる題材です。
この感情は「憧れ」なのか「恋」なのか。葛藤するシーンを見たことがある人も多いはず!
友情以上に同性に対して執着する少女に大人が「少女が成長期の過程で同性に対して抱く一過性の感情」というような場面がよくあります。

この歌詞ではその「憧れ」よりも「憧れ以上の夢」を少女は持っているわけです。
その上、続く歌詞が「だから少女じゃいられないほど 愛を叫ぶ」ですよっ!
「憧れ以上の夢」のせいで「少女じゃいられなく」なって「愛を叫ぶ」わけです。
これで百合じゃないというなら、なんだと言うのでしょう。


2、少女の中に隠れている百合について

次におすすめしたいのが、2番の歌詞!
1番はOPに使われていることもあって、なんとなくでも歌詞が分かる人がほとんどだと思います。
しかし、2番はCDを買うか、カラオケで歌いでもしない限り目にすることはありません。
その2番の歌詞にこそ、おすすめしたい百合が隠れているのです。

その歌詞がこちら!
「あなたの中 あなたの中にも 眠る花があるの」
「起こしたいわ 誰かが摘む前に」

……ここまで付いてきてくださっている百合好きの方にはおわかりでしょう。
これは「どんな少女の中にも百合の花がある」ということを意味している歌詞だと私は思っています。
しかも、それは誰かに詰まれてしまう可能性が高いものなのです。
これが非常に面白いな、と思っております。
おそらく畑さんは百合の蕾はどんな少女の中にもあるということを示唆しており、それが普通の恋愛によって詰まれてしまうものだという面を強調しているのだと推測します。
(もちろん、それが悪いわけではありません)

憧れが百合の蕾だとすれば、それは少女みんなが持っていておかしくないものです。
それが「憧れ以上」になるのか、「摘まれてしまう」のか。
非常に現実に沿った面白い歌詞ですよねぇー……さすが、畑先生です。


3、少女から女性に変わる瞬間を表現した歌詞

最後に注目したいのがこの歌全体を通して「少女が女性に変わる瞬間」をうまく表現しているということです。
今まで書いているように「百合」をふんだんに匂わせる歌詞がそこかしこにある「少女迷路でつかまえて」ですが、それ以上に「恋によって少女が大人に変わる」ことを意味している歌詞だと思われます!

「乙女・純情期・つぼみだなんて」
「あどけないキモチでも大人の恋に よく似てるトコもある この熱さは」
「だから少女じゃいられないほど 愛を叫ぶ」

「少女」や「大人」という対比が多く使われております。
少女を表す言葉として「乙女・純情期・つぼみ」に否定的な匂いで使用し、「あどけないキモチ」であるにも関わらず「少女じゃいられないほど 愛を叫ぶ」わけです。
恋を少女がするものという前提に置きつつ、恋が愛に変われば「少女じゃいられない」んです。
ここだけでもアニメ版ストパニの玉青の姿が思い浮かびます……。
極めつけはこの歌詞です。

「無邪気・儚い・妖精だって 違うホントは飛び出したい」

「無邪気・儚い・妖精」は「乙女・純情期・つぼみ」の2番の部分になります。
流れを見てもこの2つの歌詞がほぼ=で結べることがわかると思います。
ほんと、誰かを好きになって無邪気な少女ではいられなくなった女の子の気持ちをうまく表現した歌詞ですね。


まとめ


ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!
非常にマニアックな内容になってしまいました……。
「ストパニ」は百合界に激震が走ったアニメです。
そのOP・EDともに、百合ソングとして非常に優れています。
興味のある方は一度聞いてみてください!



*ファス*



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