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今日は竹宮ジン先生の「steps」を紹介します!
紹介の速度と竹宮先生が新しく単行本を出す速度が同じくらいで、網羅できる気が全然しない……(笑)


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(C)竹宮ジン/一迅社
「steps」より

今回も甘いお話から苦いお話まで、百合萌えだけじゃなく、難しい女の子の内面まで踏み込んだ内容になっています。
年の差百合カップルが多く登場します。
特に「キラキラ」「恋のカオリ」を読んだことがある読者さんは2倍、3倍楽しめる作品ですよ!
甘いだけじゃない百合を楽しみましょう。


目次
〇ダイジェスト
〇おすすめ内容
1,甘い年の差百合!
2,百合婚!
3,複雑な百合の周りについて
〇まとめ
〇関連記事




ダイジェスト

「STEP」シリーズ
・STEP UP
・STEP FORWARD
・step by step

「恋のカオリ」でも登場したあけみ×リョーコの幼馴染カップルのお話
教師と生徒という立場を色々考えながらもリョーコの真っ直ぐさな愛が甘くて仕方ない
あけみも素直じゃないがリョーコを好きなので、結果かなり甘い百合シリーズが楽しめる。

・Leave hickey?

同じく「恋のカオリ」で登場した美術の宮野先生と木村のカップルのお話。
あけみ×リョーコカップルと同じ学校で、同じ年の差だが雰囲気は全然違う。
しかし、結局幸せな百合だから安心してどうぞ!


「めかくしのこい」

・めかくしのこい
こっそり百合小説家として活躍している女子高生と、彼女の苦い経験のお話。
同性愛というものについて、理解が深まるばかり。
同じ性的嗜好だったら誰でもいいというわけじゃないという至極当たり前のことが、当たり前じゃない現状を理解することができます。

・secret love
「めかくしのこい」の続編。
高校生から大学生へと進学したあとの話。
「キラキラ」に収録されている「愛しい人」シリーズを読んでいると更に幸せになれるかも。


おすすめ内容

1,甘い年の差百合!

百合はいいものです。そして年の差百合もいいものです!
今回登城するカップルたちは教師と生徒から同級生と幅が広く取られています。
その中でも注目したいのは、「steps」シリーズのあけみ×リョーコカップル!
この二人のお話が本当に甘いんですよー。


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(C)竹宮ジン/一迅社
「steps」より

あけみは教師であり、リョーコは生徒です。
そんな二人は幼馴染で、どうやってカップルになったかは「恋のカオリ」にて描かれています。
「steps」ではカップルになってからの二人が楽しめるわけですが――これが、いい百合!
大好きなあけみに向かってひたすら真っすぐなリョーコと、年の差を気にしつつもリョーコのことを好きなあけみの行動にニヤニヤしてしまうこと間違い無しです。
年の差ってどうしようもないものですが、その年の差をうまく使った百合が楽しめます。
今回ああけみ×リョーコだけではなく、「宮野×木村」のカップルも登場し、同じ年の差でも全然違うカップルのあり方を見せてくれますよ。
宮野×木村カップルの方が、大人の色気を感じるのはなんででしょうね(笑)


2,百合婚!

さて、今回の単行本で一番注目したいのが「百合婚」!
百合っぷるで結婚の話といえば「ハナとヒナは放課後」や「合法百合夫婦本」など、この頃登場する場面も多くなっています。
「steps」ではまっすぐな愛を貫いたあけみ×リョーコがやってくれますよー♪


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(C)竹宮ジン/一迅社
「steps」より

結婚式に憧れる女の子は多いもの。
ウエディングドレスは女の子の夢、なんて言う人もいるくらいです。
タキシードとウエディングドレスではなく「ウエデイングドレスとウエディングドレス」というのが、またいい!
華やかな百合ップルの姿を目に焼き付けてくださいっ。


3,複雑な百合の周りについて

上までは散々甘い百合を提供してくれた「steps」シリーズについて語ってきました。
この単行本の面白いところは、それとは正反対の「めかくしのこい」という作品が含まれているところです。
「めかくしのこい」の内容はダイジェストで書いたように百合好きには苦く感じるお話です。
同性愛者だと自覚している女の子の恋のお話なんですが、相手が「バイセクシャル」を吹聴している女の子なんですよ。
つまり男女とも付き合える人間なんですね。
この二人が高校で出会い、付き合うところから話は始まるのですが……。


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(C)竹宮ジン/一迅社
「steps」より

前提として、同性愛者って少ないわけですよ。当然。出会いも少ない。
高校でそんな特殊な性的嗜好を理解してくれて、付き合ってくれる人なんて珍しいわけです。
だから「理解できるし、自分もだから付き合おう」は好き嫌いにかかわらず嬉しくなってしまいます。
でも人には好みがあります。
その好みや性格が合わなければ、恋人関係がうまくいく訳ないんですよね。
「めかくしのこい」では結局かなり苦い結末を迎えてしまうんですが、これがリアルな同性愛者の現実に近いのかもしれません。
竹宮ジン先生の勉強になる作品でした!


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