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いやー、ついに完結した「捏造トラップ-NTR-」
最終巻である6巻も発売され、手にされた方も多いのではないでしょうか?



百合姫での連載作品でありながら「彼氏持ちJK2人の百合」という革命的内容で始まった本作品
男はいらぬという人には到底受け入れられない内容の作品でしょう。
タイトルに「NTR」がついているのも、目立ちました。
男が出てくる作品で「NTR」(寝取られ)……嫌な予感しかしないタイトルです。
その上でアニメ化までしましたから、百合業界でこの手の話が受け入れられる層がいるのも事実。

今日はようやく終りを迎えた、ふたりの物語について勝手に解釈を加えて見ます。


目次
◯「捏造トラップ」とは
◯王道なのか革命なのか
・彼氏がいる女子二人の百合
・本編中、最終回までの百合
・2人の今後を考える
◯まとめ
◯関連記事


「捏造トラップ」とは


「捏造トラップ-NTR-」はコダマナオコ先生により2015年から2018年まで連載されていた作品になります!
連載元は一迅社の『コミック百合姫』さん。百合作品の大手とも言える雑誌です。(愛読)
今までもコダマナオコ先生については何度か触れています。
(→「コダマナオコ先生特集」

数多くの百合マンガを生み出してきた「コミック百合姫」においても異色なのが「捏造トラップ-NTR-」です。
その理由として「彼氏持ちJK2人」が主人公であることがあげられます。
男はいらないと散々言われてきた百合業界にここまで真正面から挑んだ作品は珍しいのではないでしょうか?!

登場人物は以下の四人が中心です。ウィキ参照

・由真(ゆま)
蛍とは同じマンションの隣人同士で小学生時代からの幼馴染。恋愛に関しては奥手で鈍感。
小学生時代、男子にいじめられていたのを助けてから蛍が自分だけを頼りにしたことに起因して、現在でも彼女に対して独占欲がややある

・蛍
武田とする時の練習と称して由真にキスやセクハラまがいの行為に及ぶ。
小学生時代、男子にいじめられていたのを助けられてから由真を頼っていた。
中学校時代に彼女が自分以外の友人たちと付き合いだしたことで、あてつけのように恋人を作り、高校生になってからも彼氏をとっかえひっかえしたことから、一部では「ビッチ」と陰口をたたかれている。

・武田 由真の彼氏。良い奴。
・藤原 蛍の彼氏。良くないヤツ。

蛍の設定が百合すぎて……!
独占欲のある由真が尊すぎて……!
こんなにも百合設定に溢れているのに、彼氏がいるというジレンマを抱く百合作品です(笑)

コダマナオコ先生のpixivにも気になる由真と蛍がたくさん!
まだチェックしていない人は迷わずゴー!
pixiv


王道なのか革命なのか

・彼氏がいる女子二人の百合

「捏造トラップ」の一番の争点は間違いなくこれ!
主人公である由真とヒロインである蛍のどちらにも彼氏がいることです。
話自体が由真に彼氏ができるところから始まっていますし、蛍にいたっては「ビッチ」扱いされています。
扱いだけでなく、実際男性との付き合いも豊富と描写される百合のキャラクターは非常に珍しい!
この設定において「捏造トラップ」は間違いなく革命的な内容だと言えます。


capture-20180119-125226
(C)コダマナオコ/一迅社
「捏造トラップ」一巻より

対して、設定を更に細かく見ていくと意外と百合の王道を走っていることもわかると思います。
上の由真のキャラクター設定にもある「小学生時代、男子にいじめられていたのを助けてから蛍が自分だけを頼りにしたことに起因して、現在でも彼女に対して独占欲がややある。」なんていうのは、百合を匂わす少女漫画には良くあるもの。
大体の少女漫画は、そこにヒーローが表れ、そっちとの恋愛になっていきますよね?
そこを百合漫画で抑えつけてできたのが「捏造トラップ」と言えるでしょう。
つまり「少女漫画の王道に百合をかぶせるとこうなる」という作品だと私は思います。


・本編中、最終回までの百合


さてさて「そうは言っても彼氏いるじゃん!」となる作品ですが、この設定が非常に百合度を増すという面白い仕組みになっています。
由真は恋愛経験がないので、蛍に相談します。
その結果、蛍からセクハラまがいのことをさんざんされるわけです。
キスはもちろん、カラオケ中に太ももを撫でられるなんてことさえザラ!
由真は彼氏ができたからこそ蛍と話すことができましたし、彼氏同士が仲良いので一緒の行動も増えています。


capture-20180119-125413
(C)コダマナオコ/一迅社
「捏造トラップ」一巻より

また、蛍は「ビッチ」と呼ばれていますが、結局男を信用できておりません
むしろ由真以外信用していないような描写も多く見られます。
なんでも良いから由真と繋がっていたいという想いが非常に歪んだ出方をしているのが蛍です。
まさにコダマナオコ先生の百合に出て来るキャラクターの特徴を発揮しています。

そんな2人の関係が6巻分も見られるんですよ。
そりゃ、一般紙ギリギリの描写も多くあります!
彼氏連中との絡みもありますが、それより濃厚な由真と蛍の絡みが楽しめます。
「普通じゃない、彼氏に悪い」と思っていても、蛍を放っておくことができない由真。
誰とでも付き合うように見えて、由真のことを何よりも欲している蛍。
由真の葛藤と、蛍のヤンデレを楽しめる「捏造トラップ」は百合においては表現が歪んだ王道でしょう。


・2人の今後を考える

結局、由真が蛍を迎えに行き、気になるところで終わる二人の今後を勝手に予想します。
百合的には非常に綺麗に終わった作品というのが読後の感想です。
蛍の不安も由真に伝わり、由真も自分の感情を向き合い、蛍のもとに向かう。
この展開だけで百合大勝利の終わり方と言えるのではないでしょうか。


capture-20180119-124532
(C)コダマナオコ/一迅社
「捏造トラップ」六巻より

今後の二人が大学で過ごすのか、どう付き合っていくのかは残念ながら私達で想像するしかないようです。
由真のこのイケメンっぷりを見るとそこそこうまくいくのではと思えてしまいます。
蛍は由真さえ蛍を大切にすれば問題ないでしょうし、かなり依存度が高い関係が作られそうですが、幸せそうなら構いません(笑)
むしろ、妄想の余地を残してくださったことに感謝すべきですかね。


まとめ


ついに「捏造トラップ」が完結ということで、捏造トラップについて語ってみました。
「彼氏のいるJK2人の百合」という外枠だけを考えると、とても革命的(百合にけんかを売っている)内容に思えます。
読んでみると百合の王道を深めるために「彼氏」が必要なだけという展開が多かったように思います。
男が絡むのも無理、という人は残念ながら楽しめない作品でしょう。
「男が登場しても大丈夫、むしろ燃える!」という人にはうってつけの百合作品です。



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*ファス*



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