藍原学院に通う生徒たちの多くに婚約者がいるという衝撃の事実が発覚する。
姫子と白帆先輩の話を聞いてしまったまつりは、その事実に激怒する。
柚子を好きなまつりには、婚約者がいながら柚子の指輪を受け取った芽衣が信じられなかったのだ。
その半面、芽衣も自分の気持ちを自覚していた。
恋人宣言をしてから、柚子が真っ直ぐに伝えてくれる想いの強さに無表情でいるのが難しくなる。
婚約の準備が着々と進む中で、芽衣は柚子に想いを伝えることができるのか！



ついに、ついにっ、芽衣の隠していた秘密が明らかになります！
予想していたとおり、芽衣には婚約の話が再び持ち上がっていました。
久しぶりに登場するお祖父様が、芽衣にぴったりの相手を見つけてくれたそうです。

(C)サブロウタ

やっと芽衣から柚子へ対しても恋している表情が増えてきたんですよ。
９巻では芽衣が柚子を好きというシーンが数多く含まれています。
そこに婚約者の話を突っ込んでくる作者さん。
百合マンガであることを差し引いても心臓に悪い展開です。

まつりが姫子と白帆先輩の話を聞く。
芽衣の婚約話が進む。（柚子には内緒）
柚子は着々と芽衣と楽しむために準備を進める。

この流れに涙せずにいられるでしょうか。
途中から芽衣と柚子、両方の視点で話が展開していくので、読んでいる方は切なさが倍増です。
なにより心を打つのは芽衣も柚子が好きだとわかってしまったからなんですよねー。
恋を責任感だけで埋めてしまおうとする芽衣が切ない！
芽衣から柚子への手紙で終わる展開もそれを助長します。


２、ウエディングドレス姿も見れる！　柚子の真っ直ぐさに心揺さぶられる芽衣

百合好きが夢見るシチュエーションの一つが結婚式――それもダブルウエディングドレスと来れば狂喜乱舞するところ。
ええ、私も喜びました。こんな美しいものを見て喜ばない人間がいるのでしょうか！

(C)サブロウタ

婚約話が進むのを知らない柚子だからこそ言える言葉。
ウエディングドレス姿で言ってしまうあたり、柚子の行動は本当に人の心を動かします！
何も知らない柚子にこんなことを言われた芽衣の感情を考えると、また違った趣が出てきます。
1話で、というか一コマで色々考えることができますねー。

芽衣が柚子に隠れて何かをする場面は1巻からたびたび出てきます。
その中でも一二を争う名場面と言えそうです。
柚子の言葉一つで泣いてしまう芽衣を見ていると、2人の絆の変化をありありと感じます！
最初はやけくそというか、喧嘩腰というか、そんなキスから始まった2人の関係がこうなるなんて……。
百合の可能性は無限大だと感じさせてくれる作品です！


３、10巻が気になって夜も眠れない



今まで散々別離を匂わせていて、この展開です。
百合を数多く読んでいる人間ほど嫌な予感がしてしまいます。

(C)サブロウタ

柚子と芽衣、2人の関係がどうなるか気にならないわけがない。
ここで読むのを辞めるのは、色んな意味で心臓に悪いです。
百合マンガとして、ちゃんと幸せに終わりますので、心折れず10巻を手にとってください。
逆に9巻だけ手元にあって、10巻がまだという人は9巻を読まないでください。
続きが気になって夜も眠れなくなりますよ！
Citrusを読む上で一番の注意点かもしれません（笑）


Citrus9巻最大の問題は10巻もないと安心して読めないことです。
繰り返しますが、10巻を買わないなら9巻も買わないくらいの気持ちじゃないと安心できません。
今までもスピーディーな展開が多かったCitrusですが、ここの速さは比じゃないです。
１０巻をそばに置いて、９巻を是非堪能して下さい！




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