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『ザ・ファブル』は伝説の殺し屋=ファブルが、日常生活を送ろうとして巻き込まれる事件をシリアスに、時にコメディに描く映画になります。
主演は岡田准一さんで、鍛えられた肉体での驚きのアクションがてんこ盛り。
原作は漫画ですが今回は映画のお話です。原作を知りたい方は、そっと記事を閉じてください。

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『ザ・ファブル』の見どころは、なんといっても伝説の殺し屋の超人的なアクション!
「伝説」だけあって、驚異的な身体能力を発揮しています。その殺し屋が「一年間、大阪で一般人として暮らす」わけですから、面白くないはずがない。
そこで出会った人たちとの日常生活や絆が、派手なアクションとともに描かれます。

「そんなんで、百合の話できるの?」と思った人いますよね。私も百合を求めて見に行った映画じゃなかったので、全く期待してませんでした(笑)
びっくりすることに、百合はどこにでも存在できるのです。
今日は私が発見した『ザ・ファブル』の百合的見どころをお教えします。


目次
◯『ザ・ファブル』とは?
◯『ザ・ファブル』オススメ内容
1、ヨウコ(木村文乃)×ミサキ(山本美月)に萌える
2、ヨウコさんがカッコ良すぎる
3、ファブル→ミサキ←ヨウコだと思うと楽しい
◯まとめ

『ザ・ファブル』とは?


まず最初に『ザ・ファブル』はアクション映画として面白い作品でした。
岡田准一が演じる「ファブル」は伝説の殺し屋として裏業界では有名な存在で、都市伝説扱いまでされてます。超人的な戦闘能力を持つ代わりに、ファブルには「普通」の生活が分からないという欠点がありました。
欠点を見抜いていたボスから「1年間、殺し屋を休業して普通の人間として生活する」指令が下されるわけです。

「伝説の殺し屋が日常生活を送る」というだけで、ちょっと面白そうですよね。
その上、人を殺してしまったら、ボスに殺されてしまうペナルティまでついています。
ファブルが「佐藤アキラ」になり、日常生活を送れるのか見ものですよー!
酒にめっちゃ強い陽気な相棒ヨウコや、何も知らない苦労娘ミサキが登場します。この二人以外、女性はほぼ出てきません!

「え、可愛い子目当てで映画をみるファスが、そんな映画を楽しめたのか?」

ええ、めっちゃ、楽しめました。

ガンアクションが多すぎて、「もうちょっと音小さくならないかな」とか思いましたが。
二人しかいないという表現は間違っています。この二人がいれば『ザ・ファブル』は、十分魅力的な映画になるのです!

『ザ・ファブル』オススメ内容


1、ヨウコ(木村文乃)×ミサキ(山本美月)に萌える

百合的に最初に触れなきゃいけない場所ですよね!
主人公がファブルで、ヒロインがミサキなら、他が入る隙間は無いじゃないかとお思いでしょう。しかし、そこを飛び越えるのが百合脳というものです。

「ヨウコ×ミサキ」は十分に楽しめる!

映画の中でこの二人の絡みは多くあります。
印象的なのはミサキが泊まりにくるシーンです。家の鍵をなくしたミサキがアキラを頼って、妹の家に泊めてくれと来ます。
このミサキちゃん、ヒロインだけあって、めっちゃトラブル体質!
ストーカーやら、盗撮やら、脅迫やら、散々な事件に巻き込まれます。家の鍵が無い事自体、ちょっと犯罪に巻き込まれている匂いがしますね。

ミサキを泊まらせることになったヨウコが、代わりに提案したのがじゃんけんです。
負けたら変顔を問答無用に作らされるという恐ろしいじゃんけんになります。
これでミサキがめっちゃ負けるんですよ。ありえない勢いで負けます。
そのたびに爆笑しつつ、ミサキの顔を弄ぶヨウコ。
うーん、初対面とは思えない距離の近さです。

「いや、イジメてるだけでしょ?!」という人は、まだまだ百合脳の修行が足りません。
ヨウコは酒が入ると、かなり容赦のない性格です。
自分が酒に強いのを良いことに、酔った相手を好き放題します。相手が白目向くまで飲ませるなんて当然な上、鼻に落花生をつめたり、遊びたい放題。
それが女のコ相手とは言え、あんな変顔で爆笑するなんて、ヨウコはミサキを気に入っているに違いありません。


2、ヨウコさんがカッコ良すぎる


さて、今の所、酒癖の悪い女のイメージしか無いヨウコさん。
これだけで百合を語るのは厳しいというツッコミも入るでしょう。
私がこの映画を百合的に楽しんだというのは、何も上の酒飲みシーンだけじゃありません。
百合好きのツボを刺激するカッコいいヨウコさんがたくさん登場します!

ヨウコは主に人付き合いを担当しています。
アキラが一般常識のない人物なので、補うように人とのコミュニケーションを取り、情報収集をします。美人で酒好きなら、男の人相手から情報を集めるのは得意でしょうねー。
酒場ですれ違っただけの相手を見て「物騒な町」とつぶやくなど、彼女自身、人を見抜くのは得意のようです。

ファブルが直接的な戦闘を担当しているとすれば、ヨウコはそのサポートが担当です。車を回したり、外を警戒したり、周囲を調査したりします。
同じボスに育てられただけあって、その能力は折り紙付きです。道具の作成や、建物への侵入、対人格闘までこなしています。
戦闘シーンは数少ないですが、男相手でもほぼ一発でノックアウトしていて、細い体と相まって凄さ倍増です(笑)

映画の終盤で、絶体絶命のピンチに陥ったミサキを助けるヨウコのカッコ良さは必見ですよ!
ファブルが他の殺し屋と戦闘をしているので、どうなるかハラハラしました。
「ヨウコが来てくれないかなー」と百合展開を願っていた私の願望がそのままスクリーンに。胸中でガッツポーズをしていました。


3、ファブル→ミサキ←ヨウコだと思うと楽しい

『ザ・ファブル』の主人公がファブル(アキラ)で、ヒロインがミサキなのは誰が見ても明らかなです。
アキラとミサキが段々と仲良くなっていく姿は、ほっこりするものがあります。
「結局、百合じゃないじゃないか」と早まってはいけません。
上級百合脳保持者なら「ファブル→ミサキ←ヨウコ」は余裕で妄想できます!

「ファブル×ミサキ」は本筋なので、置いておきます。映画を見れば、考えなくても分かります。
しかし「ヨウコ→ミサキ」はちょっとずつ積み上げないと姿がはっきりしないんです。
でも、確実に存在はしています。それを集められるかがポイント!

最初は、上でも書いたお泊りシーンです。その次に見て欲しいのは、ミサキを助けるためにアキラが行動を起こす場面です。
ここでヨウコはミサキを助けに行くのを手伝うという決断をします。
これが重要!
なぜなら、ヨウコにミサキを助ける理由はありません。ボスからアキラと同じ様に「一般人として生活しろ」と言われている身です。
アキラを説得する必要はあっても、わざわざ助ける必要はないんです。それをわかっているのに、ヨウコはミサキを助けに向かいます。

アキラのサポートをするヨウコの気遣いが、また良い!
ミサキが普通の女の子とわかっているヨウコは、アキラに「ミサキちゃんは普通の女の子だから、安心するような言葉をかけてあげて」と助言します。アキラと連絡が取れなくなった後は、自ら乗り込み、追い込まれているミサキを助けることさえします。
姿形をミサキに見せずに助ける様子は、まさにプロの技ですね!

助け終わった後のアリバイ工作もばっちりなのが、ヨウコのスゴイ所。
ミサキの疑念を解消するため、身代わりを立て、自分たちは家で酒盛りをしていたように見せかけます。半信半疑でアキラの家を訪ねたミサキは、変わらないアキラとヨウコを見て安心します。
この細やかな気配りが、女の子って感じがしてキュンキュンするポイントです。

まだ気を抜いてはいけません。最大の見せ場は最後にあります。
ヨウコがミサキの寝顔を見つめるシーンがあるんですよ!
この時、アキラは場を離れ、後ろで行われる「処理」を見に行きます。「処理」に気づかないようヨウコに酒を飲まされ、疲れて寝てしまったミサキをヨウコが見つめます。
このときの表情がたまらない!

以上、ざっと上げた「ファブル→ミサキ←ヨウコ」を楽しむための場面でした。
どうぞ、みなさんもそうやって見てみてください。


まとめ


『ザ・ファブル』に百合は存在できるのか?というここでしか考えないようなことを考えた記事でした。
自分なりに百合に見えたシーンを列挙してみました。
「ファブル→ミサキ←ヨウコ」試してみて下さい(笑)
百合はどこにでもあります。百合だと思うと、色んなものが百合に見えてきますよ。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!

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