鹿嵐さんの同人誌がKindleで読めるなんて、素敵な時代!
昔だったら会場に足を運ばなければ手に入れられなかった本を、すぐさま手に入れられます。
電子書籍の一番の利点はこういうところかもしれませんねっ。



表紙からして、麗しい……!
鹿嵐さんの描く女性キャラクターって、常に示唆に富んでいます。
一人ひとりがきちんと作り込まれて、どの娘も好きになれるキャラクターばかりです。

そこに百合好きの期待を裏切らなストーリーが乗っかってきます。
そりゃ、鹿嵐さんのお話を好きになりますよ!
色々と語りたいことが、たくさんある【誰でもない、あなたを】をご紹介!


目次
◯『誰でもない、あなたを』とは?
◯『誰でもない、あなたを』オススメ内容
1、鹿嵐さんの描く優しい世界が、沁みる!
2、森本の悩みと田中の答えが尊い
3、多様性って大切
◯まとめ

『誰でもない、あなたを』とは?

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(C)鹿嵐

『誰でもない、あなたを』は、27歳になる社会人女性二人のお話です
同人誌なだけあって、登場人物は少なめ。
物語が心をつかむのに、キャラクターの多さは必要ないんだなと実感させてくれます。

メインはこの二人です。
・田中:ノンケで恋人がいる
・森本:バイで田中に告白をする

そう田中は驚きの彼氏持ち!
百合マンガで、彼氏持ちの女性が普通に登場することがあっただろうか。
そして彼氏持ちにも関わらず、少しも嫌な想いをさせません!

あらすじ↓
同じ会社で働く田中と森本は同い年。
仕事帰りに森本に遊びに誘われた田中は、親睦を深めようと一緒にカラオケに行くことに。
そのカラオケで。田中は森本から予想もしていなかったカミングアウトを受ける。
バイとして今まで生きてきた森本の告白に考え込む田中。
彼女が出した答えは――。

まぁ、素敵な答えが返ってくるんですよ!
それを是非、見て欲しい。
鹿嵐さんの美麗なタッチで描かれると、感動もヒトシオですから!


『誰でもない、あなたを』オススメ内容

1、鹿嵐さんの描く優しい世界が沁みる!

鹿嵐さんの描く世界って、心に沁みるんですよ。
百合が好きとか、立場が似ているとか、そんなの全部ふっとばして心に沁みる。
今回も同僚からいきなりカミングアウトされるという難しい設定なのに、不快になることが少しもないです。

普通、いきなり同僚から「バイです」とカミングアウトされたら戸惑いますよ。
そんな雰囲気が少しもなかった、ただの同僚に。
田中の立場にしたら「え、いきなり何いってんの?」と引いてもおかしくないです。
特に田中は彼氏までいるストレートの人間です。
実際、田中もすぐにどう答えが見つからず悩んでいます。
それでも彼女が感じたことは素敵の一言。

カミングアウトする方も素敵。カミングアウトされた方も素敵。
考え方が素敵すぎて、泣けてくるわー!と一人興奮してました。
こんな優しい世界涙腺が刺激されるに決まってます。
セクシャルについて悩んだことがある人には、ツボをつく作品になっているのではないでしょうか。

本当に素敵です。
セクシャルなことで悩んでる人には一度、見て欲しい内容。
その人にとっての答えにならなくても、ヒントには間違いなくなる一冊です。


2、森本の悩みと田中の答えが尊い

『誰でもない、あなたを』では、バイである森本の悩みが描かれています。
この感覚や悩みは、私達に理解が難しいところでしょう。

「どっちでも好きになれる」ことは、「どっちも選べない」こと。
そう考えて思い悩む森本のシーンには色々考えさせられます。
性別で好きになる人を絞れないなら、悩む部分も多くなりそうですよね。
それに好きかどうかも難しい。
そんな彼女が出した答えが、これ。


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(C)鹿嵐

「どっちも選べない」んじゃないかと悩む森本が、それを乗り越えて「こんな私だから、あなたを好きになれる」とポジティブになれるのもスゴイ!
真剣に人について考えて、真剣に自分と向かい合ったからこそ、たどり着ける答えだと思います。

そしてカミングアウトされた田中の受け取り方も素敵。
上でも少し触れたんですが、まじ素敵。
何も考えずに遊びに行って、カミングアウトからの告白。
そんな衝撃事件を受けて、この答えですよ。

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(C)鹿嵐

きちんと森本の話を受け止めて、否定するわけでもなく、過剰に反応するわけでもなく真剣に考えられる。
その上で「男とか女とか関係なく「わたし」を選んでくれたなら幸せなこと」……って。
お前のほうが素敵だよー!って叫びたくなるほど尊くないですか。
どこをどう育てば、こんな素敵な性格になるのか教えて欲しい。

鹿嵐さんの描く女性キャラクターが魅力的すぎて困る。


3、多様性って大切

一番感じたこと。結局、多様性って大切なんですよ。

百合マンガを読んでいて、そんなことを実感する日が来るとは思っていませんでした。
多様性大事。違うことを大切にしていきたいです。
自分と違うとイラっとすることも多いですが、それも含めて認められる度量の広い人を目指します!

多様性って「それぞれが違うこと」ですよね。
その上で「違うこと(多様性を)を大切にできること」が大事。

それぞれが違うからこそ、その人の個性が高まるんです。
誰でも選べる人(性別などにこだわらない人)が、特定の人を選んだとしたら。
もう「その人だから」としか言いようがないわけです。
女だからとか、男だから、という前置詞がつくことなく、「その人」だから好きになれる。
それって、とても素敵なことだと思います。めっちゃ優しい世界ですよね。

言葉するのは難しい。
ご安心を鹿嵐さんの『誰でもない、あなたを』を読めば、一発でその意味が理解できます。

まとめ


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
『誰でもない、あなたを』の魅力は語り尽くせません。
久しぶりに考えさせられるというか、響く作品でした。

マンガや小説って、心に響くときがあります。
面白い、楽しい以外にも、人生観さえ変えてしまうような作品に出会うときがあります。
そのタイミングは人によるでしょうし、どの作品が響いたかも、その人の個性になるともいます。

百合作品が増えてきて、多方面の視点から語られるものが増えてきました。
今まで以上に百合作品が多くの人に響くようになるんじゃないかと思います。

いやー、これが同人誌だなんてびっくり。

Kindle Unlimitedだと無料で見れるので、入っている人は、ぜひ、読んでみてください。
あなたの心に響くことを祈ってます。




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