筆が進まない、どう書いていいか分からない、文章をつくるのに時間がかかる……etc
文章を書く人間だったら、よくぶつかる悩みですよね。

書きたいことがあるはずなのに、文章にしようとすると全然形にならない。
書けはしたけど、意味がわかりにくい。
書いては消してをくり返したせいで、すごく時間がかかる。

わかります!
私もよくそうなりました。いや、そうなります?

なぜ曖昧かというと、文章術って、理解したと思っても、しばらく経つと忘れるから。
確かに勉強したはずなのに、時間が経つと、また分からなくなってくる。
だから文章術の本って、定期的に読みたくなるんですよねー。

今回『電撃の文章術』という田中一広さんが書いた本を読みました。


これが分かりやすい!
「なるほど、こうすればよかったのか」
と、目を広げてうなずきたくなる部分ばかり。

特に響いたのは、この3つ。

・文章を高速で書くための具体的方法がつまってる
・商品PRから小説まで対応!
・「文章で生きていく方法」が学べる

続きから、詳しく書いていきます。


おすすめ内容


・文章を高速で書くための具体的方法がつまってる

文章を素早く書きたい、そう思っている人は多いハズ。
なんで早く書きたいか、そう言われると、少し困ります。

文章って不思議なんですよ、書いてる間に書きたい内容が抜けていくんです。
頭の中に完璧な世界があったはずなのに、文章でそれを書こうとすると、どんどん見えなくなっていく。
それって怖くないですか?
だって、見えてたものが見えなくなるんですよ。
普通に歩いてたはずが、いきなり道がなくなるみたいなもんですよ。

「おはなし」を書いてると、そうなることが多いわけです。
これを防ぎたいから、私は、なるべく早く書ける術が欲しかったんです。

まぁ、もっと具体的にいえば、
・早くかければ、時間が短縮できる
・時間が短縮できれば、早く更新できる
という、わかりやすいメリットもありますからね。

とくに仕事で文章をつくらなきゃいけないなら、この部分は大切です。
仕事なんだから、早く終わらせたい。早く終わらせたいのに、筆は進まない。嫌になる。
なんて、子供の宿題みたいなことになってしまいますから。

さて『電撃の文章術』では、一時間に6000字というハイスコアが載せられています。
これだけ書ければ仕事で困ることはないでしょう。
ブログとかで用いられる記事の文字数。これがだいたい2000文字。短くていっぱい、を狙うブログだと1000文字です。ひとつの記事を長く読んで欲しいなら、6000字くらい。

一時間に6000字書ければ、1000字の記事が6つ、2000字の記事だったら3つ、6000字の記事も完成できちゃいます!
3000字の小説を完成させるのにも、四苦八苦しているので、この凄さがわかるはず。
よくブログの記事の目安として100個と言われますが、一時間で6つも書けたら、100個も書ける気がしてきますね(そう簡単じゃないけど)

電撃の文章術で追い求めるのは、早さ。
早く書くには、一気に書き上げることが重要です。
迷ってると筆は止まります。

「それができないから困ってるんじゃん!」
と、反論されそうですが、ご安心を。きちんとそのための方法が載ってます。

早く、一気に、文章を書くには次の3つが重要です。
ネタ、カタ、デコ。
この3つ。

これがそれぞれ何を意味するか説明します。
ネタ:情報
カタ:構成
デコ:文章力
これです。
この3つができていれば、文章は高速で書けるらしい。

確かに、筆が止まる原因は「ネタ(情報)がない」「どう書いていいか(構成が)わからない」「文章がわかりにくい」に集約されますね。
それを一気に打破する方法が、『電撃の文章術』には書いてあるんです!
これって、スゴイですよね?

ちなみに、このブログにも、その方法は使われています。
今まで書くより大分まとまって、濃い内容を書けている気が。
どうでしょう。そう思われてれば嬉しいです。


・商品PRから小説まで対応!

素早く書きたいといっても、何の文章を書くかで参考にすべき部分は変わってきます。
小説を書きたいか、紹介の記事を書きたいか。
それにより、ネタやカタ、デコが変わってくるのは当然。

ある商品の紹介記事を書きたい人に、キャラクターの作り方、物語が盛り上げる方法は必要ないですし。
小説を書きたい人に、どういった部分を紹介すればいいのかという情報も必要ないわけです。(小説をPRするなら別ですけど)

文章術の本では、だいたいここが分かれています。
「小説の書き方」や「ブログの書き方」などそれぞれが欲しい部分をまとめた本が多く出版されてます。
私もいろいろ読みました。
いろいろ読んだ結果『電撃の文章術』は、コンパクトにまとまっておすすめです。

商品記事を書くための情報の集め方も、小説を書くためのアイデアの作り方も。
人を納得させる文章の構成方法も、人を感動させる物語の展開も。
読みやすい文章も、キレイな文章も。
ぜんぶ一冊に入ってる。こりゃ、びっくり。

6000字を一時間で書きたい人って、文章で生活したいと思ってる人が多いと思います。
その文章の中には、いろんなジャンルがあります。
小説から、商品紹介、感想まで、もうたくさん。
そのどれにも応用できる方法が、『電撃の文章術』なんです。

なかにも書いてあるんですが、とても基本的なことから始まります。
文章術を学ぶ意義から始まって、文章で生きていく方法まで書かれている。
そんな本はなかなかありません。

もう文章で生き始めている人には、少し物足りない内容かもしれない。
でも、「初心忘るべからず」って耳タコなくらい聞きますよね。
自分の文章になにが足りないのか、見つめるキッカケになる一冊だと思います。


・「文章で生きていく方法」が学べる

初心者向きにも関わらず「文章で生きていく方法」までのってます。
文章で生きていくには、まずどんな文章を書く人間か、はっきりさせないといけません。

商品記事だけをばーっと書くなら、どんなライターにもできます。
お金をもらうライターなら、依頼主の要望まで汲み取らないといけない。
さらに、仕事が舞い込んでくるレベルになるには、その人自身の個性がないといけない。
書いた人の個性が売れる必要があるわけです。

ぶっちゃけ、『電撃の文章術』では、このレベルのアドバイスはほぼありません。
書いた人の個性の指導なんて、できないですよね。

この本には、どんな人でも、商品記事や物語を書けるようになる魔法がかかってます。
ただ、トップレベルのライターになる方法は、書いてません。
しかし、トップレベルのライターになるのに必要なことは書かれてます。

人により、求めるレベルは違うもの。
文章をはやく書けるようになりたいだけの人もいれば、売れる文章が書きたい人もいる。
売れる要素をみつけるのは、結局その人、個人の問題です。

マーケティングの仕方や、プロのなり方など、すべきことはたくさん書かれてます。
それを実行できるかは、あなた次第。

私としては、ライターとして売れるために具体的な方法が書いてあるのがスゴイなと。
ライターもクリエイターの一種です。
クリエイターは、自分のブランド、世界観をつくらないといけない。
その上、それを周りにわかりやすく示さないといけないわけです。
「わたしは、こんなことができる人間です」と。

その地道な方法まで、ばっちり乗ってます。
文章の書き方から始まって、クリエイターとして生きていく道まで書いてくれる。
こんなお得な本は、なかなかありませんよ。

まとめ


「文章術を学ぶと世界が変わる」
これは『電撃の文章術』のいちばん初めに書いてあることです。

文章ってなんだろう、どういうことなんだろう。
でも、文章ってスゴイ。

そういうあやふやで、あいまいな、モヤモヤした部分に切り込む言葉でした。
文章を書くのって、スゴイんです。
自分の思った通りに、文章が書けるって嬉しいんです。
そういう感覚を多くの人に持ってもらいたいと思いました。

年末年始に、文章を書く人は多いハズ。
仕事がないうちに、まとめて小説を執筆したいとか。
副業として、商品記事を山ほど書きたいとか。

そういうのの前に、一回『電撃の文章術』を読みましょう。
そうすれば、あなたの休みがもっと充実すること間違いなし。
充実した執筆ライフを過ごしてください。



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