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面白い文章って、なんだろう。
文章を、とくに、ブログの文章を書いてると、たまーに頭の中を過るんですよ。
映画とかゲームとか、百歩譲って、小説だったら。
面白みがあるのは、わかるんですよ。
だって、どれも娯楽を追い求めて作られてるはずなので。
でもね、ブログの文章――カッコいい良い方をすれば、エッセイ的な?
そういう文章を面白く書くって、どうすればいいのか。
書けば書くほど、わからなくなるときがあります。
ブログで書く内容って、結局は、自分が面白かったこととか、伝えたかった内容を、誰かに伝えるためのもの。
ぶっちゃければ、伝われば良いんじゃないか。
そんな風に思うときも、あったり……。
こんなに情報が満ちあふれてる世の中ですよ。
知りたいことだけ、箇条書きにするのが、いちばん、親切なんじゃないだろうか。
そんなことまで、考えたりするときも、じつはあります。
それなのに、なんで、わざわざ長文で、文章を書いているか。
やっぱり、文章を誰かに楽しんでもらいたいから、何じゃないでしょうか。
私は、文章を読むのが好きな人間です。
活字中毒気味なのは、中学生のときから把握済み。
教科書から、小説、図鑑まで、文章って、味が違うんです。
その味の違いって、何から来るのか、イマイチ理解できませんでした。
モヤモヤとなら、この文章が好き!っていうのは、わかるんですよ。
読んでて、面白いのも、わかる。
大変なのは理由。理由なんて、そう簡単にわかりませんから!
そんな長年の疑問を、解消してくれたのが【バズる文章教室】です。
帯に書いてあるのは「言葉の発信力を上げたい人へ」
まさしく、そんな内容でした。
どうすれば、自分の文章を、面白く伝えることができるのか。それが書いてあります。
私が、とくに納得できたのが、ここらへん。
・いろんな文体が見れる!
・自分にも使えそうな書き方が学べる!
・バズりたい人は、読んでみて!
次から、詳しく書いてみます。
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感想、見どころ
○いろんな文体が見れる!
【バズる文章教室】のいちばんのウリ。
それは、なんと言っても、いろんな文体が見れることでしょう。
副題に「文芸オタクの私が教える」とあるように、著者である三宅香穂さんは、文芸オタク。
見たことない文体や、文章を見ると、テンションが上がるそうです。
「え? 何いってんの?」となった人は正しい、と思う。
文体でテンションが上る人って、たぶん、ごく少量ですよ。
少量っていうか、「文体なんてものを気にして、文章を読んでいる人いるんだ……」と物書きが口にしちゃいけないことを思いました。
彼女がスゴイのは、ほんとうに、分析していること!
「バズる」を合言葉に、文章の入り口から、書き方まで、網羅されてます。
なんで、この文章は面白いのか。きちんと分析して、それから、その内容をまとめる。
書いてみると簡単そうなことでも、実際にやろうと思うと、できることじゃありません。
彼女の多大なる努力の結果、私たちは、自分の好きな文体を知ることができます。
エッセイや小説などなど、いろいろなものから、かき集められた文章たち。
それを【バズる文章教室】を読むだけで、知ることができます。
自分の好きな文体を探しながら、読んでみるのも面白いですよー。
○自分にも使えそうな書き方が学べる!
さて【バズる文章教室】に興味を持ってくれた人は、きっと『バズる文章を書きたい人』なはず。
気持ちはよくわかります。
私も、それがこの本を買った入り口でした。
結論から言えば、これだけで、バズる文章は書けません。
だって、これ、バズる書き方の見本市みたいな本ですもん。
親切に章末ごとに、書き方がちゃんと書いてあります。
文章を何らかの形で書いている人には、このヒントだけでも大助かりですよ!
「ああ、この文体はこうやって書くんだ」とか。
「こうやって、まとめるのかぁ」とか。
いかに観察が重要なのか、身につまされるヒントばかり。
ただ、文章をまだ書いたことない人には、図鑑みたいな感じになって終わっちゃうかもしれません。
文章って、型だけじゃ作れないんですよ。
型に入れる内容を決めないと。
たとえば、私は、日々、百合なことを探してます。
そんで、それをどうやれば、読んでいくれている人に伝えられるか、考えます。
この「どうやれば」の部分を教えてくれるのが【バズる文章教室】なわけです。
伝えたい部分は、結局、自分で探すしかないわけですね。
ネタ探しから教えてくれる本も、もちろん、あります。
ここ最近読んだ内容だと【電撃の文章術】が、いちばん、色んなことに使えそうでした(→記事)
ネタ出しから、物書きとしての生き方まで、必要なことが書いてありますよ。
内容さえ決まれば、あとは安心です。
【バズる文章教室】を読んでみて、使いたいと思った文体や、まとめかたを実際に使ってみましょう。
「あれ、この書き方、スラスラいける!」とか「自分で書いてて楽しい!」って感覚になる文体が、きっと、あるはず。
文章も、行動あるのみです。
○バズりたい人は、読んでみて!
これを読んでバズれるか。
それはひとまず、置いといて。
バズりそうな文章って、やっぱり、面白いんですね。
「文芸オタクが選んだ」とつけているだけあって、読みやすくて、面白い文章がたくさん載ってます。
この本を読んで、「この作者さん面白そう」と、買いたくなった作者さんが、何人かいます。
文体って、性格みたいなものだと思います。
読みやすいってのは、付き合いやすいってことだし。
難しいっていうのは、とっつきにくいってこと。
でも、それって、結局、個人の問題ですよね。
自分が苦手な人でも、好きな人はいるわけで。
逆に、自分が好きな人でも、苦手って言う人もいるわけです。
文章術の本は、今まで山程出てきました。
テーマの決め方、書き方、まとめかた。物語の作り方、キャラクターの決め方。
文章を書く上で、知りたいことは、いっぱいあります。
それでも、この【バズる文章教室】のように、文体だけを集めたものは、あまり目にしません。
しかも、短文でも十分バズる理由が理解できる文章ばかり。
文章自体に苦手意識がある人でも、この本だったら読めるかもしれないと思いました。
自分探しの旅ならぬ、自分の文体探しの旅。
けっこう、面白いかもしれません。
まとめ
インターネットで文章を載せている人なら、誰でも一度は抱いた疑問です。
【バズる文章教室】を読めば、その答えにぐっと近づけるかもしれません。
それだけでなく「文書が好き!」「いろんな文章を読んでみたい!」という人にもオススメします。
アンソロジーでも読まない限り、好きな文体探しなんてできません。
それを、この本は一冊で50人近い人の文章を見れます。
こんな本、中々ありませんよ!
文章を書くのに息詰まってる人、【バズる文章教室】で新しい出会いがあるかもしれません。
文章を書くって思ったより自由で、個性的。
励まされた気になる、一冊でした。
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