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タイトルにつられて読んでみたら、思ったより良かった!!


その勢いのまま書いた記事の前半がこちら
本自体も思ったよりよかったが、記事も思ったより長くなったので、まさかの前後編である。
いやー、やっぱり子供のときに感動した作品って大人になってからもしみるね!

前編は「のび太が理想の姿?」というところで終わってしまった。
後編では、もう少し具体的に、どういうところが良かったか書いていきたい。

それはこの2つ。

・夢をあきらめない
・ひたすらチャレンジする

「え、当たり前でしょ?」と思った意識高い系のあなた。
この2つは、大人になって続けようと思うと、中々しんどい。

だけど、やっぱり、やらなきゃいけないんだろうな、と思えてくる。

そういう不思議な力がドラえもんにはあるらしい。(いや、この場合、のび太にだろうか)
【「のび太」という生き方】を読んだあとであれば、素直にそう思える。
これだから読書はやめられない。



 

夢をあきらめない


夢。
夢って、簡単に言うけど、夢って何だっけ?

大人になると、夢の見方も忘れてしまう人は多いと思う。
私もそんな一人。
小さい頃は山ほどあったはずの、したいことや、やりたいことは、今ほとんど忘れてしまった。
あるのは、いかに働いて、いかに趣味の時間をとって、いかに暮らしていくか。
そういう、まぁ、いわゆる日常生活を地道に楽しむことばかりだ。

「それが大人になるってことじゃない?」

そう同意してくれる人は、多いかもしれない。
だけど、やっぱり、夢をなくしてしまうのは、どこか寂しい。

「でも、夢なんて見てられる暇はない」

わかる。わかる。
残念なことに、夢がなくても、人は生きていけるのだ。
毎日を必死に過ごしていくうちに、あっという間に時間は過ぎるし。
無味無臭な暮らしも、そのまま馴染んでいってしまう。
でも。

「夢なんて、見るだけ無駄」

……そうかな?
確かに、大人になるにつれて、きらきらした夢は落ち着いていく。
現実離れした夢は抱けなくなっていく。
それでも、夢、もっと簡単に言うと「したいこと」があるかないか。
「したいこと」の有無で、人生の楽しさは全然変わってくると思う。

それを分かりやすく、教えてくれるのが、またしても、のび太なのだ。

まぁ、まず、のび太について考えてみよう。
先に書いたように、彼は落ちこぼれの代表格だ。
できることの方が少ない。特技は、早寝と射的とあやとり
どうすれば、この3つが上手くなるのか。逆に教えてほしい。

そんなのび太は、毎回、夢を抱く。いや、大きく言い過ぎた。毎回、やりたいことができる。

いじめられたから、見返したい。
勉強ができないから、頭を良くしてくれ。
世界一周に感激したから、自分もしてみたい。

よくもまぁ、そんなにポンポンとしたいことが出てくる。
ドラえもんのおかげは否定できない。
ドラえもんがいることで、のび太は、無理そうな願いでも一度は口にしているのかもしれない。

落ちこぼれのくせに、これだけ、願いを口に出せるって凄くない?

夢とか、やりたいことって、現実と開きがあればあるほど口に出しにくくなる。
自分がバカだと思っている人は、進路調査票に「東京大学」とは書けない。
運動音痴な人は、「徒競走で一番になる」なんて言えない。

【「のび太」という生き方】にも、こういう一文がある。


のび2

そう、夢と現実には大きな差がある。大きいほど、口には出しにくくなる。
夢と現実の間を埋める苦労が、目に見えるからだ。

それなのに、何をしても人より劣っているのび太は、臆することなく、自分のやりたいことを口に出すのである。
のび太は素直なのだ。
素直に感動して、自分もやりたいと言う。凄いなと憧れたら、自分もと思える。

ここに人生を輝かせる秘訣があるんじゃないかな。

のび太がひねくれず、不登校にもならず、楽しく人生を送っている秘訣。
まぁ、もちろん、ドラえもんの存在は大きいけれど。
毎回、やりたいことを見つけるのび太は、きっと人生に飽きることがない。
無味無臭な人生なんて感じることもないのかもしれない。

「できない」より「したいことがない」のほうが、人生をつまらなくする。
「叶っていない夢」より「夢がない」ことのほうが、人生では大問題なのだ。
そんなことを、のび太は教えてくれるのかもしれない。

……ドラえもん学、奥が深い。

ひたすらチャレンジする


さて、ここまで伸びたから学ぶとは思わなかったことを散々学ばせてもらった。
その最後を飾るのは、やはり「挑戦」だろう。
「ドラえもん」とは、のび太が毎回何かに挑戦する作品なのだ。

のび太3

一度どころじゃない。のび太の挑戦は、だいたい失敗している。
成功したことを数えるほうが難しいだろう。
けれども、のび太は諦めることがない。
諦めないというより、とりあえず、やってみる。
そのフットワークの軽さには目を見張る。

考えてみると、自分の欲望だけで、あんなに素直に他人に頼れるって凄いことだよね。
普通、バカにされたらどうしようとか、自分の力だけで叶えようとか。
考えなくて良いことまで、考えてしまって、動けなくなる人は多い。

それなのに、のび太はやりたいことを見つけると一目散にドラえもんへと走っていく。
それで自分の夢を口に出して、道具を貸してもらえたらしめたもの。
貸してもらえなくても、「一人でやってやる!」とドラえもんを振り切って走り出す時も多い。
そんなのび太の中に「自分ができない」なんて前提はない気がする。

いや、彼は自分が落ちこぼれということに、気づいていないわけではない。
「できない」ことへの認識は、人一倍強いだろう。
テストの点数が悪くてショックを受ける。運動ができなくて目を回す。そんな場面は、毎回ある。
そして、その度に「どうしてボクはこーなんだ」と頭を抱えるのである。

のび太は、能力的にできないことを、夢がかなわないことの言い訳に、決して使わない。
できなくても、夢がかなう可能性があることを捨てない。

それって、どんな強いメンタルだよ。と思う。

たぶん、一番最初に書いた、「のび太は理想の姿」は、ここに一番根差している。
のび太は、挑戦をやめない。
できなくても、失敗しても、負けても、やりたいことを見つけて、やり続ける。
その繰り返しが、全45巻にもなるドラえもんの単行本になるわけだ。

普通、途中で嫌になるじゃん。
テストが悪けりゃ、「もうテストなんて受けるか」って気分になるし。
一生懸命やってもできなきゃ、一生懸命しなきゃいいと開き直る。
そんなことを繰り返しているのが、私たち人間だろう。

それをのび太は、毎回、とりあえず挑戦するのだ。
とりあえず、頭がよくなるひみつ道具を出してもらう。
勉強時間を設定してみる。
徹夜できるように頑張る。
王道から、邪道まで、のび太は、目的のために手段を選ばない。

ひたすらチャレンジ!

のび太3

大切なことなので、もう一度引用させてもらう。


まとめ


なんとなく手に取った一冊が、思ったよりすっごく良い内容だったので、勢いのまま、この記事を書いている。

だってねぇ、【「のび太」という生き方】なんてタイトルで、どうして内容に期待できる?
ひいき目にみたって、小学生とか、子供向きの本なのかなって思うでしょ。
しかも、それを裏付けるように、表紙には子供たちの感想が並んでるのよ?!
もうね、子供ダマしな内容なんだろうなって、思うじゃん。

そこをすんなり超えてくるのが、ドラえもん学ですよ。
びっくりした。内容が良すぎて。

もともと、ドラえもんは好きな漫画。
45巻も大体読んでるし、映画ドラえもんも漫画なり、映画なりで見た。
そんな私の興味を引く【「のび太」という生き方】

読み終わった後で、人生のバイブルにしようと思うくらいには、感銘を受けた。
いや、ドラえもん、奥が深いね。
そして、のび太、見直したよ。しずちゃんと結婚できる男はやっぱり違うね。

ドラえもんは綺麗事ですよ。
優しい世界に、優しい登場人物が住んでいる世界です。
それでも、世界の真実を映してないって……そんなわけがない。

普通の人が生きる世界の大半は、ドラえもんの世界だと思う。
違うのキャラクター(人)の強度。

のび太は現実にいたら、確実に不登校になっておかしくない。
そんな彼が明るく生きれる理由は何なのか。
気になったのなら、本を開きましょう。

この世界は思ってより、綺麗なのかもしれない。
読み終わった後に、そんな風に感じることができる。
できれば、少し薄汚れたなと自覚している大人に読んでもらいたい一冊!

*前編はこちら