ちまたを風靡する悪役令嬢ものについて、一言物申す!
わたくし、小学生のころ、サクラ大戦にはまって以来、ギャルゲーも乙女ゲームも、百合ゲーも嗜んできた、由緒正しい女好きである。(どんな自己紹介だ)
そんな私が、この頃、春のタケノコのごとく乱発されている「悪役令嬢もの」について、ちょっと話してみたい。
具体的には、以下のラインナップ↓
〇乙女ゲーとギャルゲー
〇なぜヒロインは受け入れられないのか?
〇悪役令嬢ものは百合好きにも優しい
*今回は百合好きが悪役令嬢ものについて好きに語ります。役に立つ知識は出てきません。興味があるという奇特な人のみお進みください。
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乙女ゲーとギャルゲー
さて、どっちが好みだろうか?
百合好きの私の答えは、こうだ。
どっちもやる!
なぜなら、可愛い女の子目当てだから。
乙女ゲームで好きだったのは「遙かなる時空の中で」入り口は「2」
マイナーで申し訳ない。
私がハマった頃には「遙かなる時空の中で」は、すでに大人気シリーズだった。
3がすごい売れていた。しかし、学生の私には買うことができず。
「3が出るってことは2も面白いんだろう」という安易な考えで中古の2を購入した。
ちなみに3が出てるなら2も面白い(真ん中は面白いの法則)は、この後も私の中でよく使われる法則だ。
「アルトネリコ」も2から始めた。
シリーズものは大体そんな感じ。
ギャルゲーは一時期漁った……が、すける男の願望に辟易してやらなくなる。
まぁ、キャラが良ければ、関係なくやったけれど。
大定番のものほどメインヒロインを攻略しなくなる現象はここらへんから起きた。
メインヒロインって、男の好きな女の子過ぎて、現実との乖離が凄い。
私のように女の子の裏側も好きな人間からすると面白さが足りない。
大体にして、可愛くて、尽くしてくれて、好きでいてくれるって……。
そんな完璧な女の子を作る努力を分かっていないのだ。
女の子が可愛くいるためには、努力が必要。これは可愛い女の子への風辺りが強いため。
つまり可愛い女の子は、可愛いままでいることを許される(もぎとった)強者なのだ。
これへの尋常ならぬ努力を知らなすぎる。
次にはまったゲームは、ストーリーがちゃんとしているもの。
男か女か選べるとなお良し!
具体的には牧場物語とかルーンファクトリーとかサモンナイトとかファイアーエムブレムである。
あと、アトリエシリーズ。
RPGはキャラがしっかりしている。一人一人の人生があるので、自分の好きなキャラを探せる。
ド定番のヒロインなんて存在しないのだ。(いや、FFⅩのユウナみたいな場合もあるが)
キャラクターに説得力は大事!
なぜヒロインは受け入れられないのか?
ここで一端話をヒロインに戻したい。
そう、悪役令嬢ものでは、大体ひどい描かれ方をするヒロインだ。
転生者だったり、性格最悪だったりしやすいヒロインだ。
なんで、ヒロインはこんな描かれ方をするようになったのか。
これが、悪役令嬢ものでは大きなターニングポイントになる。
本来、ヒロインはゲームの主役である。
プレイヤーが感情移入する相手は、ヒロインであったはずなのだ。
しかし悪役令嬢ものでは、まったく感情移入できない、嫌な人間として描かれる。
これには理由がある。
というか、乙女ゲームの主人公という役柄の問題なのだが……
一つ目に、乙女ゲームの主人公は基本的にすごい人間である。
凄いのだ。とにかくすごい。
あなたが想像しうる最高の容姿を用意しよう。そして、平凡な格好をさせる。
その上で、どんな相手役が来ても(ツンデレだろうと、俺様だろうとヤンデレだろうと、ショタだろうと)抜群のコミュニケーション能力を発揮する。
初対面に近い癖に、世間話なんて甘いことはさせてくれない。
出生の秘密やら、仕事に対するプライドやら……基本的に、よほど親しくないと話してくれないはずの、まぁ、いろいろだ。
そんなことを軽く受け止め、絶妙のパスを出す。
そうやって好感度を上げるのだ。
個別ルートに入るまでは、すべての相手に向けてこれを行う。
あ、本命がいるなら、その他はさっさと切り捨てても構わない。
二つ目に、まぁ、完璧超人なのはいいだろう。
良いとしても、客観的に見て、そういう女性は嫌われるのだ。
女子の集団は平均を好む。平均と言うより横並びだろうか。
お揃いは良くても、好きだからなんて理由で、ひとりだけレベル違いのブランドを持っていたりしてはいけない。
だから、女子は周りを客観的に見る目が必然的に養われるのだ。
ハブられたり、面倒に巻き込まれると面倒くさいから。(結局は面倒くさいってこと)
そんなある種、合理的な目を持った女子に、イケメンの男どもを軒並み落とす完璧超人の女子なんて、まったく共感できないのだ。
いや、逆かもしれない。
まったく共感できない=普段は味わえないからこそ、乙女ゲームの主人公はああなるのかもしれない。
最期に、日本人なら誰でもわかる。
判官びいきだ。つまり、弱い者とか、負ける運命にある方を応援したくなる。
王手の会社にすんなり入るエリートより、挫折しながらでも自分の好きな道を行く人間の方が好まれる。
悪役令嬢は負ける運命。
どんなにハイスペックだろうと、ヒロインに好きだった人や立場を奪われるのだ。
そんな人間を応援しないわけにはいかないだろう。
まぁ、そんなわけで、ヒロインは現実的には読者に受け入れられづらい。
悪役令嬢ものは百合好きにも優しい……はず
悪役令嬢ものが好きだ。
そう思ってきたのだが、どうやら頑張る女性が好きなようだ。
語るに落ちるとはこのことか。このごろ、女性が主人公の物語が増えた。ありがたい限りである。
悪役令嬢には色々なタイプがある。
最初期に流行った(悪役令嬢という言葉を浸透させた)のは「悪役令嬢後宮物語」だろう。
これは王家のために、身を粉にして働く令嬢が主役だった。
顔が怖く、悪い噂しかたたない家で、ひたすら王家のために働く。
具体的には後宮でのバランスとりだ。紛争にならぬよう動き、事件を起きる前に潰し、たまに、わざと起こして一層する。
まさしく戦記もののようだった。あれは、女性版戦記といえよう。武力でない戦いも確かにある。
私の心を打ったのは、悪役令嬢が助ける、いわゆるヒロインだ。
悪役令嬢ものはヒロインがひどい時が多い。だが、このヒロインは一味、違う。
ヒロインは王子とくっつくのだが、その過程で彼女は悪役令嬢に助けられる。
これにより、ヒロインは主人公を慕うようになる……これが凄い。
すさまじく、巨大な感情なのだ。
番外編で百合ルートができたのも納得の出来。
作者さんも、言ってるように、違和感がない!
すさまじく、百合!
これは見ないと、百合好きは損をする。
これが楽しくて、楽しくて……読み漁った。
それは多くの読者も変わらなかったらしく、悪役令嬢ものは派生することになる。
破滅フラグ~も私の中ではこの部類だ。
まとめ
ここまで読んでいただき、感謝感激。
息抜き(にしては分量があるが)読んでもらえたら、ありがたい。
好き勝手に悪役令嬢ものについて語らせてもらった。
悪役令嬢後宮物語は、面白いのでぜひ読んで欲しい。
次は、また百合作品の紹介ができる予定。
ではでは!
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