悪役令嬢もので、百合を感じたいなら、これを読め!(コレヨメシリーズ)
「破滅フラグしかない悪役令嬢に転生しました」「私の推しは悪役令嬢」など、百合を感じさせる悪役令嬢ものも多くなってきました。
大抵の悪役令嬢ものは 主人公が悪役令嬢のものになります。
破滅する運命を回避するためにいろいろ悪戦苦闘するのが基本的な話のストーリー。
その中でも、ぜひ読んで欲しい『悪役令嬢(ところてん式)』をご紹介します!
まず初めに言います。
これ、めっちゃ面白いですから!
悪役令嬢形式とはいえ、他とは違う導入!
(婚約破棄はありません。というか、乙女ゲームの世界なんで、攻略すればくっつきます)
それなのに、段違いに高い百合分!
(乙女ゲームの百合ルートって、すごい破壊力ですよね。なんつったってイケメンより百合ですから)
その上、ミステリーも入ってて、話自体が面白い!
どうです。
もう読まない理由がないですよね?
もともと、「ノベルアップ+」にて連載されてました。
連載中から毎日ワクワクして読んでたのが懐かしい。
こうやって書籍になると思うと感慨もひとしおですね(作者か!)
読んで欲しい理由を以下説明します!
目次
○内容
○コレヨメ!理由
・テンプレ悪役令嬢+ちょいミステリ
・「行かないで」と追いすがられる!
・ハッピーエンドで妄想が滾る
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内容
“プレイヤー"と“悪役令嬢"が入れ替わり!?元・悪役令嬢を導きTRUEエンドを目指せ!
気づくと乙女ゲーム世界の悪役令嬢の身体に入り込んでしまった女子大生ゲーマー・コノミ。突然のことに右往左往する彼女の耳に、更なる問題の到来を告げる悲鳴が届く。
「どうしてわたくしがあの田舎娘になっているんですの――!?」
そこには、プレイヤーキャラ(主人公)の姿になった本来の悪役令嬢・アイリーンが!?
尖った性格のアイリーンを放置していたら、二人そろって破滅してしまう……!
そこで、悪役令嬢のガワを被ったコノミは、主人公のガワを被ったアイリーンを導き、ゲームのTRUEエンドを目指すことに!?
効率厨ゲーマーと元・悪役令嬢の入れ替わりファンタジー、開幕!
引用終わり!
このあらすじだけでも面白そう
悪役令嬢もののあらすじを見てて思うんですが、基本的に悪役令嬢って性格がキツめ。
そういうのばっかり好きになる自分の好みが十分伺えます……。
さっくり一冊で完結しているので、「ここで終わり?!」感もなく楽しめます。
おすすめ理由
○テンプレ悪役令嬢+ちょいミステリ
さてさて、具体的にいきますよ!
乙女ゲームのテンプレ悪役令嬢もの……と思いきや、珍しい入れ替わりものです。
物語の中に入り込むのは、物語の鉄板。
今回は、ゲーマーが乙女ゲームに入り込みます。
通常であれば、ヒロインに入るところですが、なぜか、本作では悪役令嬢の体にに主人公がイン。
ところてん式に悪役令嬢がヒロインの体にイン。
コノミはゲームをクリアしなければ、ゲームの世界から帰れません。
そのため必死にヒロイン(中身は悪役令嬢であるアイリーン)を攻略対象とくっつけることに。
ですが、まぁ、中身が悪役令嬢なので、ヒロインとしての攻略がうまく行くはずありません。
アイリーンを一人にできないので、コノミが常に一緒にいることになります。
そのため、パット見、悪役令嬢×ヒロインの物語がスタート。
ここに落とし穴があります。
なんと、コノミが入り込んでしまったゲームは、百合ルートがあったのだ!
(百合ルートっていうか、友情ルートですが、まぁ、アイリーンとくっつけるなら同じ意味ですよね)
このアイリーンルート、最難関ルートらしいのですが、コノミはそんなことも知らず、どんどん攻略していきます。
というか、勝手に攻略が進む。
そりゃそうだ、アイリーンの今の中身はコノミだし、ヒロインの中身がアイリーンなんですから。
その事情を知っているのは二人だけなので、勝手に仲も深まります。
クライマックスでは どんでん返しも待っています。
事件に巻き込まれ絶体絶命の悪役令嬢を助けるために、こんな胸熱なシーンも!
コノミは効率厨ゲーマーなので、アクションシーンは得意のようです。
ついでに助けられたヒーローが 乙女になっているのも面白い。
・恋愛とは言われてないけど、「行かないで」と追いすがられる!
さてさて、 基本的にこのタイプの物語(物語に入り込むタイプ)は、元の世界に戻りたくて話を進めます。
コノミもそれは同じで、最初、ヒロインを誰かとくっつけてゲームをクリアしたいと思ってます。
そこにイレギュラーが重なりまくるのが面白いんですが……
実は、クリア前に一度現実に戻ってるんですよ。
戻ったんなら、もうゲームに入る必要はないですよね?
だって、帰ってこれたんですから。
ところがどっこい、コノミは戻ります。
なぜなら、
アイリーンが危ないから!
まぁ、危ないんですよ。
危ない目にあったから、戻ってきたとも言うんですが。
そこまでして戻ってきたゲームでも、やはりクリアと同時に現実世界に、コノミハはゲームを去ることに。
強制送還です。
毎回思うんですけど、 何で戻るんですかね?!
ゲームや物語に、入り込む系のストーリーって、必ず戻りますよね!
いや、戻るために頑張ってるのかもしれないが、可愛そうだろう!と思ってしまうんですよ。
ふしぎ遊戯とか、そのへん、良い塩梅でしたよ。ええ、古い漫画で例えが申し訳ないですが!
ちなみに、バリバリの少女漫画であるふしぎ遊戯にも百合はありますからね。
というか、あれは、良い百合。
色々、語りたくなってしまうので、興味がある人は見てみてください。
閑話休題
事件の解決で喜ぶ二人ですが、
強制送還的にコノミは消え始めます。
アイリーンは体が消え始めるコノミに「行かないで」と追いすがります。
アイリーンを助けるためにクリアするしかないとは言え悲しすぎる。
コノミも戻ってからも、モヤモヤして大学の授業に身が入らない始末。
え、それで終わり?と思った人、安心してください。
エンディングが、私がこの本を推す理由の一つです。
次で説明!
○ハッピーエンドで妄想が滾る
無事クリアして、コノミは現実に戻ります。
わかっていても、悲しいものは悲しい!
ゲーマーである主人公に「もうしばらく、シュミレーションはいいかな」とまで言わせる始末。
ですが、安心してください。
乙女ゲームによくあるパターン!
そうです、続編です!
人気が出れば、雨後の筍のように生えてくるのが、乙女ゲームですよ。
多くなりすぎて把握できないなんてことまで起こります。
後輩が続編を持ってきてくれて、コノミは続編をすることに!
もう、予想できますよね?
ええ、そうですよ。期待してください。
もうアイリーンに会えないはずが、再びゲームにイン。
アイリーンと再会を果たします。
勝手に帰ったことを怒られますが、コノミが帰ったあとアイリーンが泣き暮らしていたとの情報も。
いやいや、美味しいなぁ、おい。
続編が終わったらどうなるかも気になります。
戻るにしろ、戻らないにしろ、すごく、すごーく二次創作が捗りそうな終わり方。
続編書かないかなぁ。
まとめ
悪役令嬢もので、百合を感じたいなら、これを読め!(コレヨメシリーズ)
夜に悪役令嬢ものは溢れていますが、百合も楽しめる悪役令嬢ものを掘り出すのも、また一興。
マニアックな部分ばかりになりましたが、分かっていただけたなら幸いです!
乙女ゲームで百合を楽しんでいた人間にとっては、すごく楽しめる一冊です。
テンプレを壊していくのも面白い。
秋の夜長に、ぜひ、どうぞ!
○おすすめ記事
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作品に対する考察、熱量が読み応えに反映されており、読み終わった時感動すら覚えます。
もしよろしければ、リリィ・リリィ・ラ・ラ・ランドという作品をおすすめしますので是非読んでみてください。絵柄とストーリーが抜群ですよ。